映画「疑惑のチャンピオン」を觀ました。
ツールドフランスを7連覇した後にドーピング発覚で、全ての名誉を剥奪された男「ランス・アームストロング」が描かれています。映画の出来は悪くなかったです。
実際のツール・ド・フランスの映像が使われており、リアルに描かれています。
作品情報
監督:スティーブン・フリアーズ
出演:ベン・フォスター、クリス・オダウド、ギョーム・カネ
公開:2016年7
上映時間:103分
<あらすじ>
25歳で発症したガンを克服後、「ツール・ド・フランス」で7年連続総合優勝の偉業を達成したランス・アームストロング。ガンで苦しむ多くの人々に勇気を与え、競技以外ではガン患者を支援する慈善活動に尽力するアームストロングは、人々から賞賛を集める、まさにスーパーヒーローだった。しかし、1人のジャーナリストの追求により、アームストロングの衝撃の事実が次々と明らかとなる。(引用:映画.com)
勝利への飢えが凄まじい
とくかく勝ちたいという欲求が強い。アスリートなら当然の事だけど手段を選ばないという事が
この人の真理なのではないかと思える。
「ドーピング?何が悪い?勝ちたいのだから当然だ!」という断固たる意思を感じた。
でも失格になったら元も子もないので巧みにドーピング逃れをやるところには大きな矛盾を感じてしまう。さらに本人は何も罪悪感を感じてない。ほんとにブレない男です。
偽物でも与えられる勇気
ランス・アームストロングという人間については、映画を見た側からは間違った事だとすぐに分かる。
しかし、ドーピングが明るみに出る前まではツール・ド・フランスで大活躍していて、しかもガンから復帰したという不屈のスーパースターなのです。
彼の言動に多くの勇気をもらったガン患者はたくさん居たのではないだろうか?
彼の勝利を励みに病を克服した人もいるかもしれない。
そういう部分は少しだけ描かれていて、考えさせたれる部分でした。
偽物かもしれないが、与えた勇気は本物になりえるんだと複雑な事を考えさせられます。
やはりドーピングはダメ!
やっぱり駄目だなーと思ったのは、ドーピングが明るみに出そうになった時にジャーナリスト
や新聞社を徹底的に潰そうとしている場面です。
その姿を見ていると純粋に勝利を求めているわけではなくて、ただ名声が欲しいだけだったのかな?と思ってしまう。
ツール・ド・フランスを7連覇して注目度がどんどん上がっていくにも関わらず「自分はドーピング検査では絶対に陽性は出ない」というハートの強さは真似出来ないと感じました。
私だったらビクビクしてすぐカミングアウトしてしまいそう。
まとめ
個人的にはこういう考えさせられる映画は好きだし、レースシーンも迫力があってよかったけど、
もう少し深く描かれてもよかったのかなと感じました。
特に彼が与えたものは何だったのか?をもう少し見せてほしかったと思う。
<映画の評価>
☆5個/8個満点
では、またどこかで。
作品画像: (C)2015 STUDIOCANAL S.A. ALL RIGHTS RESERVED.
引用:https://longride.jp/movie-champion/intro.php
<AmazonPrime Video>
<DVD>
配信情報(2022年11月)
見放題:U-NEXT
レンタル:AmazonPrime、dTV
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