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映画
「狩人の夜」の感想。映画のお勉強としては見ておいた方が良い一本です。

映画(2023年以前の公開)

映画情報・あらすじ

【映画情報】
タイトル:「狩人の夜」
監督:チャールズ・ロートン
出演:ロバート・ミッチャム
アメリカ公開:1955年8月
上映時間:93分

<簡単なあらすじ>
舞台は1930年代のウェストヴァージニア。ベン・ハーパーは強盗殺人を犯し、自宅の前で捕まってしまう。しかし捕まる直前に盗んだ1万ドルをどこかに隠すのだった。一方、ハリー・パウエルは未亡人殺しの罪で捕まり、刑務所でベン・ハーパーと同部屋になる。ベンは誰にも金の在処を話さなかったが、寝言で「幼子が導く」と呟いてしまう。これをヒントだと思ったハリーは釈放後にベン・ハーバーの子供の元を訪ねていくのだった。以後はハリーと子供達との探り合いがあり、逃走劇へと展開していく。

感想としては、ハリー・パウエルを演じるロバート・ミッチャムの狂気的な芝居とひたむきに逃げる子供達の姿が見所かなって感じではありますが、特別に面白いわけではないです。この映画は後の名監督たちに影響を与えた作品と言われているので、そのルーツとして知っておいても損はないかなと思います。単純に楽しみたい人には向かないと思います。

古い映画を観る時は準備が必要

現代の映画ばかり見ている人が昔の映画を見る時は、それなりの事前準備が必要だと考えてます。
それはストーリーを知っておく事です。ネタバレにならないように気をつけて下さい。 

そもそも古い映画ってなに?

どんな定義があって古い映画というか? 古いと言っても昔の名作という意味です。

何年前の作品からなのか?というと正確な定義はないと思います。鑑賞する人によってそれは違ってくると思います。私の場合は「自分の生まれた年よりも以前の作品」を目安にしています。

昔に作られた映画を見るときは、ちょっとストーリーを調べます。ウィキペギアで取りあえず調べますが、この場合は結末まで書いている事が多々ありますので「この辺でいいかな?」と自分で判断して読みのをやめるのがベターだと思います。私は多少ネタバレしても平気なので結構読んでしまいます。

あとは、誰がどの役なのか?というのも知っておいた方がいいです。例えば今回の場合だと「この人がロバート・ミッチャムなのね」と事前に確認しておいた方がいいです。

なぜ調べる必要があるのか?

現代の映画の情報は事前に予告やHPなどを見たりして、ある程度の情報は知らないうちに予習しているのです。しかし、昔の作品はそういう情報がとても少ないのです。

それに加えて「知ってて当たり前な情報」が違います。年代によって当たり前の事件や時代背景が違うのです。今の日本で言ったら「東日本大震災」や「原発の問題」などがそうです。仮に今から映画を制作する場合、その背景は皆知っているものとして丁寧な説明は省くと思います。今回の映画は1930年代の大恐慌後のアメリカが舞台なので軽くその時代背景を調べておいても損はないです。

1万ドルの価値

劇中でポイントになってくるのが「1万ドル」の在処です。この行方を追ってロバード・ミッチャムは子供達を追いかけるのです。ところで1万ドルってこの時代ではどれだけの価値があるのでしょうか?
今でいうと大体1ドルが110円くらいだとすると、1万ドルは110万円です。

「たった100万ちょっとの為に死にものぐるいで追いかけるのか?理解できないなー」と思ってしまうかもしれません。

しかし、ざっくり調べたところによると一説では1930年代の大恐慌後の1ドルは5000円くらいの価値があったそうです。つまり1万ドルだと5000万円です。これなら必死に追いかけるわなーと納得です。

映画「狩人の夜」の価値

最初に書きましたが、この映画はのちの名監督達に多くの影響を与えたと言われている映画です。その辺の事は町山智浩さんが解説しているので読んでみて下さい。

 

まとめ

これも最初にざっくり書きましたが、そんなエンターテインメントがある映画ではないです。

幼い兄と妹の2人を追いかけるロバート・ミッチャムが狂気じみていて素晴らしい演技だなという印象ともう1つよかったのは子供2人が逃げる描写がとても美しかったです。

映画を楽しむというよりも、映画史を知るという意味では見る価値のある映画だと思います。私もお勉強させてもらいました。

 では、またどこかで。

<DVD>

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