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映画
「お父さんと伊藤さん」感想。地味だけど、じんわり良い話です。

映画(2023年以前の公開)

映画「伊藤さんとお父さん」を観ました。

全然期待していなかったのですが、良作で驚きました。やはり地味めのポスターなどはどうしても埋もれてしまいがちです。

作品情報

タイトル:お父さんと伊藤さん
監督:タナダユキ
出演:上野樹里、リリー・フランキー、藤 竜也
公開:2016年10月8日
上映時間:119分

タナダユキ監督の映画は「赤い文化住宅の初子」や「百万円と苦虫女」を今まで見ています。どちらの映画も嫌いじゃないです。
良い話だと思いますが、どうしても他の映画と比べるとインパクトに欠けるので後に回してしまうんですよね。

正直、今回もスルーする予定でした。が!スルーしなくてよかった。

<あらすじ>

書店でアルバイトとしながら気ままに暮らす34歳の彩は、給食センターでアルバイトする20歳上のバツイチ男性・伊藤さんと付き合っている。小さな古アパートで同棲している2人は、庭で家庭菜園をするなどし、慎ましくも穏やかな毎日を送っていた。そんな彼らのもとに突然、息子の家を追い出された彩の父親が転がり込んで来る。こうして3人の奇妙な共同生活がスタートするが・・・。

引用:https://eiga.com/movie/83302/

あらすじを読んで、よくある設定だなと思っていました。歳の離れたカップルが父親から認められていくみたいな話だと勝手に思っていました。

ごめんなさい。全然違いましたね。これは「親子」の物語です。

藤竜也が凄く良い!

引用:https://www.tc-ent.co.jp/products/detail/TCED-3389?prev=recently 
(C)中澤日菜子・講談社/2016映画「お父さんと伊藤さん」製作委員会

藤 竜也が演じる「お父さん」ですが頑固者で口うるさいおじいちゃんなのですが、客観的に見ていると可愛く思ってしまいます。

必ず語尾に「〜かな?」と付けるという変わった話し方で良い味だしています。そして、真剣な芝居の中にもどこか優しさがいつも感じられます。

この映画は彼なしでは成立しなかったのではないか?と思うくらいです。映画全てにわたって良い影響を与えているのは間違いないですね。

リリー・フランキーも良い!

引用:https://www.tc-ent.co.jp/products/detail/TCED-3389?prev=recently 
(C)中澤日菜子・講談社/2016映画「お父さんと伊藤さん」製作委員会

いつも癖の強い役柄が多いリリー・フランキーですが、今回はちょっと違って、どこか超越している役柄です。

親子で揉めているところに、良い感じに間に入って解決に導いていくのですが「何者?」って感じになります。いくら年上の彼氏だからと言っても面白いくらいに達観していて、状況を把握しています。

身近な問題を描いている

歳をとった親をどうするか?という身近な問題を扱っています。今まで上手く付き合えなかった親と向き合う姿を決して暗くならず、ふざけ過ぎず描いています。

絶妙なバランスが取れているのは藤竜也とリリース・フランキーの存在があっての事だと思います。

上野樹理もいいのですが二人が凄すぎて霞んでしまいます。二人に圧倒されて思わず笑ってしまってる?シーンもなかなか良かったです。

残念ながら地味すぎる

とてもいい映画だと思いますが、如何せん地味過ぎです。同じ映画料金を払うなら、もっと視覚的に派手な映画にお客さんは流れてしまうじゃないかなと思います。

せめて、もう少し物語を感じさせるポスタービジュアルにした方が良かったと思います。

まとめ・評価

地味ですが、良い映画なのでお時間とお金に余裕のある人には、是非見て欲しい映画です。

では、またどこかで。

<映画の評価>
☆5個/8個満点

作品ポスター引用:https://www.tc-ent.co.jp/products/detail/TCED-3389?prev=recently 
(C)中澤日菜子・講談社/2016映画「お父さんと伊藤さん」製作委員会

<AmazonPrime Video>

<DVD>

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