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映画
「セールス・ガールの考現学」感想 モンゴル女子の成長物語。それだけでした・・・。

映画(2023年以前の公開)

モンゴル映画「セールス・ガールの考察学」を観ました。

モンゴルの女子大生が個性的なおばさんと交流する事で、成長していく話ですが・・・エンタメ要素が乏しく、芸術的な表現でもない・・・・残念。

<映画の評価>
☆3個/8個満点
(*評価の目安:☆6個以上は自信を持ってオススメ)

作品情報・あらすじ・上映館

タイトル:セールス・ガールの考察学
監督:ジャンチブドルチ・センゲドルジ
出演:バヤルツェツェグ・バヤルジャルガル、エンフトール・オィドブジャムツ、
公開:2023年4月28日
上映時間:123分

<あらすじ>

モンゴルの首都ウランバートルで家族と暮らしながら大学で原子工学を学ぶサロールは、ひょんなことから怪しげなアダルトグッズショップでアルバイトすることに。人生経験豊富な女性オーナーのカティアが営むその店には大人のオモチャが所せましと並んでおり、毎日さまざまなタイプの客たちがやって来る。サロールはカティアや客たちとの交流を通して、自分らしく生きることを学んでいく。

映画.com:https://eiga.com/movie/98782/

「考現学って何?」ずっと考察学だと思っていた・・・・。
考現学とは現代の社会現象を研究し、現代とは何かを見出そうとする学問だそうです。

見どころ

等身大の女子大生

モンゴルといえば大草原をイメージしちゃってましたが、舞台はモンゴルの首都ウランバートル。かなり都会です。大学で原子工学を学ぶサロールは、どこか冷めていて、何か冷めてて諦めている感じの人。

途中、彼女の想いを吐き出す場面があるのですが「モンゴルの若者」の主張みたいなものを感じました。

そして、彼女の毎日が淡々と描かれていて、割と生々しいシーンがあって驚き。オーディションで選ばれたというだけあって芝居なのか?普段通りなのか?分かりにくい感じで、個人的には好きでした。

おばさんとのやりとり

主人公サロールに影響を与えるオーナーのおばさんは、おそらく今まで出会った事のない大人だったんだと思います。

彼女は個性的だけど、突き抜けて破天荒というほどではなく、これまで考えてみなかった事(気づき)を与えてくれます。そんなやりとりは映画的にはよくあるパターンであり、普遍的なテーマであり、閉塞的なモンゴルの日常に風穴を開けてくれているようで悪くはないです。

おもしろいシーン

サロールの成長

サロールは、オーナーのカティアと出会って徐々に変わっていきます。最初は冴えない女子大生だったのが、どこか自信を持ち、自分の考えを前面に出せるようになっていく。

その変化はドラマ的な劇的なものではなく、リアルで親近感があって個人的には好きです。

サロールはあまり感情豊かではないキャラなのですが、時々出す感情が強く刺さってきます。特に彼女の笑顔はすごく可愛いいのです。

まとめ・評価

ちらしには「モンゴルのアダルト・グッズショップでアルバイトを始めた女子大生が、自分らしい生き方をさがすグローイング・アップ・ストーリー」とあります。

映画の中身はその通りです。それ以上もそれ以下もないというのが残念でした。あまりオススメはしません。配信が出たら、その時に観れば十分かなと。

では、またどこかで。


作品ポスター:(C)2021 Sengedorj Tushee, Nomadia Pictures

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