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映画 「神の薬じゃない!」の感想。
重い内容を見事なエンタメに!

映画(2023年以前の公開)

中国映画「神の薬じゃない!」を観ました。
オススメの映画です。
重い内容なのに見事に楽しめて、ガツンと色々考えさせる物語になってます!

<映画情報>
タイトル:神の薬じゃない!
出演:シュー・ジェン、ワン・チェンジュン
監督:ウェン・ムーイエ
公開:2020年10月
上映時間:117分

<あらすじ>

上海で小さな薬屋を細々と営むチョン・ヨンは、店の家賃も払えず、妻にも見放され、人生の底辺をさまよっていた。ある日、血液のがんである慢性骨髄性白血病患者のリュ・ショウイーが店にやってきた。彼は国内で認可されている治療薬が非常に高価なため、安くて成分が同じインドのジェネリック薬を購入してほしいとチョンに持ちかけてきた。最初は申し出を断ったチョンだったが、金に目がくらみ、ジェネリック薬の密輸・販売に手を染めるようになる。そしてより多くの薬を仕入れるため、チョンは購入グループを結成する。白血病の娘を持つポールダンサー、中国語なまりの英語を操る牧師、力仕事が得意な不良少年などが加わり、密輸・販売事業はさらに拡大していくが……。

映画.com:https://eiga.com/movie/92582/

ざっくり解説

この映画は実際の事件を元にしています。
インドから慢性骨髄性白血病のジェネリック薬品を密輸した事件です。

「陸勇事件」と言われていて、白血病だった「陸勇」という人が安価で効果もあるジェネリックの薬を密輸し、同じ病気で苦しんでいた人に販売して捕まったというものです。
当時の白血病の薬は輸入品で、すごく高価で簡単に買えなかった。白血病になると薬の為に一家崩壊か死を待つかという悲惨なものだったようです。

映画と大きく違う所は、主人公は白血病患者では無いという点です。この変更点は、映画的にとても良い効果を出していると思います。

中国では500億の大ヒット作です。2018年の中国興行収入ナンバー1の映画です。

良いキャラ達の人情劇

この映画に出てくる個性豊かなキャラクターが皆、同じ目的に向かって動いていく姿が痛快です。話も良い感じのテンポで進んでいくので飽きない。

目的は困っている人に薬を届ける事です。色んな状況の人が登場しますが、みんな困っている人には優しい姿が観ていて応援したくなります。自分が病気が苦しいにも関わらず、誰かの為に動けている姿には感動します。

人を助ける話が心を打つ

この話は、白血病の薬を扱った重い話であるにも関わらず、楽しく見る事が出来る。そして大事はテーマはガツンと見せてくれます。

序盤は密輸した薬が売れて、バカ騒ぎしているのですが徐々に逮捕される事を恐れて・・・・という場面から一気に話が加速していきます。
ここから、主人公は白血病患者ではないというアレンジがすごく効いてくるところです。

なぜなら、自分自身はその薬が無くても困らないのです。ただ、困ってしまう人が確実にいる・・・さぁ、どうする??という状況になります。


「神の薬じゃない!」というタイトルは良く考えられたなと思う。この映画に登場する薬は普通に手に入るもので、本来はそんな大したものじゃないんだというメッセージを感じました。

まとめ

ポスターやあらすじなどから、コメディ色が強い映画かと思っていたけど、かなり感動系の映画だった。序盤はコメディ展開になっているが、それも良い感じに後で効いてくる。

是非、多くの人に観てもらいたい映画。

<映画の評価>
個/8個満点

では、またどこかで。
作品ポスター:(C)2020 Cine-C. and United Smiles Co., Ltd. All Rights Reserved

配信情報(2022年10月現在)

Netflix:見放題 https://www.netflix.com/jp/

AmazonPrime:レンタル

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