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「ミクロの決死圏」の感想。体の中を冒険するSF映画 (1966年公開)

映画(2023年以前の公開)

映画「ミクロの決死圏」鑑賞。この映画が名作と評価されていた事を思い出し何の脈絡もなく観ました。前半は少し退屈気味でしたが、後半は一気に盛り上がり楽しめましたよ。

作品情報・あらすじ

タイトル:ミクロの決死圏(原題:fantastic voyage)
監督:リチャード・フライシャー 
出演:スティーヴン・ボイド、ラクエル・ウェルチ
日本公開:1966年
上映時間:100分

主演のスティーヴン・ボイドは「ベン・ハー」で主人公の宿敵を演じ、それが評価されゴールデン・グローブ賞を受賞している人です。

紅一点のラクエル・ウェルチは、超グラマーは女優として有名らしいです。「ショーシャンクの空に」ではポスターで登場しているらしい。

<あらすじ>

脳内出血の重症を負った科学者の命を救うため、想像もつかない治療法が試みられる。
外科手術不可能と診断されたその患部に、手術担当員を細菌大に縮小して送りこみ
体の内側から手術しようというのだ。制限時間は1時間。果たして作戦は成功するのか?

引用:アマゾン

脳内にできた血の塊?を取り除くために、ミクロになって体内に入り込み患部をレーザー銃で治すというのが目的です。

この映画の世界では「ミクロにする技術」は各国で極秘に開発されています。リミットは1時間。それ以上は長くミクロ化が出来ないのです。

この撃たれた科学者こそがそのリミットを伸ばす技術を研究していたのです。

観る前にストーリーだけ読んでいたのですが、尊い命を助けるためにミクロ化するわけではなくて、科学技術の情報が欲しいだけという所がちょっとテンション下がりましたね。

体の中は危険と神秘

この映画の見所は、体の中を冒険するところです。ミクロサイズの船に乗って血管の中を進んでいくのですが、色々と「へー、なるほど」と思わせるところがあります。

動脈の中は赤色ではなくて、赤血球だけが赤い事や「ろうかん」なんて言葉も初めて知りました。

上手いのは体の構造を解説しながらも冒険の要素をマッチさせているところです。ミクロサイズの船だと心臓付近の血流はものすごく激しかったり、耳の近くを通るときは外部の音の振動が大変な影響を与えたりするなんて事もあり、すごく大変な思いをして脳を目指していきます。

徐々に盛り上がってくる

この映画は音楽がすごく少ないです。

もっと盛り上がる音楽を入れてもいいのにと思います。特に前半は状況の説明をしつつ進んでいくので割と退屈してしまいました。

後半になってくると状況がどんどん変わっていくので、すごく盛り上がってきます。それまで少し辛抱が必要かもしれないです。

リメイクしてほしい

すごく発想の面白い映画なので、是非とも現在の技術を駆使してリメイクして欲しいです。

本作はCGなどが無い時代に作られているので、迫力に欠ける部分がありますが全てアナログで表現するうえですごく工夫されています。

これは現在CGに頼り切っている監督には参考にしてほしいですね。

まとめ

体の中を冒険するなんて当時としてはすごく斬新なアイデアだったのではないでしょうか。おそらく製作する時は苦労されたんだろうなと感じました。

ちなみに当時はまだ電卓もなく、登場人物は計算尺を使っている部分も時代を感じさせてくれます。

昔の名作にご興味のある方にはオススメです。

では、またどこかで。

<DVD>

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