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「復讐の記憶」の感想。ツッコミ所はたくさんですが細かい事を気にしなければ楽しめます。

映画(2023年以前の公開)

「復讐の記憶」を観ました。色々ツメの甘い部分があり、わざわざ映画館に行ってまで観なくても・・・とう感じですが、退屈はしないです。

イ・イルヒョン監督の前作「華麗なるリベンジ」が好きだったので、本作も気になって観に行きました。

<映画の評価>
☆4個/8個満点
(*評価の目安:☆6個以上は自信を持ってオススメ!)

「復讐の記憶」作品情報

タイトル:復讐の記憶
出演者:イ・ソンミン、ナム・ジュヒョク
監督:イ・イルヒョン
公開時期:2023年9月1日
上映時間:128分

アルツハイマー病を発症した80代の老人ピルジュは、家族全員を理不尽な出来事で亡くして以来、家族を死に至らしめた裏切り者への復讐を心に秘めながら生きてきた。認知症で自分の記憶が長くは続かないと悟ったピルジュは60年間計画していた復讐殺人を実行するため、バイト先で知り合った20代のインギュに1週間だけ車の運転を依頼する。ピルジュの計画を何も知らされていないインギュは犯行現場近くの監視カメラに映り込んだことから第一容疑者にされてしまい、ピルジュとの追走劇に巻き込まれてしまう。

引用(映画.com):https://eiga.com/movie/99638/

「復讐の記憶」の原作


「手紙は覚えている」(アトム・エゴヤン監督・2015年)が原作となっていて、韓国の歴史や文化を織り交ぜてリメイクしている。

「手紙は憶えている」のあらすじ

。最愛の妻の死も覚えていられないほど、もの忘れがひどくなった90歳のゼブ。ある日、ゼブは友人のマックスから1通の手紙を託される。2人はナチスの兵士に大切な家族を殺された、アウシュビッツ収容所の生存者だった。手紙にはナチスの兵士に関する情報が記されていた。兵士の名前はルディ・コランダー。身分を偽り、今も生きているという。容疑者は4人にまで絞り込まれていた。体が不自由なマックスの思いも背負い、ゼブは復讐を決意し、1通の手紙とおぼろげな記憶だけを頼りに単身旅に出る。

引用(映画.com):https://eiga.com/movie/85492/

こちらの映画は観てないですが、あらすじを読む限りでは、かなり内容が違っているのではかと思われます。

監督:イ・イルヒョン

1980年生まれ。デビュー作「華麗なるリベンジ」が韓国観客動員数970万人のスマッシュヒット!
本作が監督2作目になる。

エンタメ要素の多い演出をする監督という印象を持ってます。逆に感情をしっかり伝える演出はあまり得意じゃないのかな?と感じました。

「華麗なるリベンジ」:ファン・ジョンミンとカン・ドンウォンのコンビが面白いです!

「復讐の記憶」見どころ・良かった点

映画「復讐の記憶」を観ての見どころ・良かった点をネタバレ無しで紹介します。

老人の派手な復讐劇

高齢の老人が、何十年も掛けて計画してきただけあって緻密さは感じられるし、復讐する時の派手な演出は観ていて単純に面白かったです。

こんな状況でどうやって老人が復讐するんだろう?と思っていたら、しっかり計画があって、さらに高齢によるパプニングもあって、ハラハラドキドキを楽しめます。

ちなみにイ・ソンミンは1968年生まれなので、実際は54歳です。特殊メイクで老けさせていて、芝居で老人やくになりきっているは驚きです。

老人と若者の歳の差バディ

映画「復讐の記憶」の場面写真
引用:https://fukushu.jp/#home

老人と若者のバディものって斬新でした。
なかなか無い組み合わせだったし、イメージだと老人が頑固者で、それに付き合う若者という感じなのですが、本作の老人フレディは、若者に合わせようとしていて、とても好かれているのです。

だから、復讐に付き合わされる若者ジェイソンも、放っておけないのです。この2人のやりとりは観ていて面白いし、感情を揺らされます。

私としては、もっと丁寧に描いていれば、凄くよくなったのになぁとちょっと残念なくらいです。

「復讐の記憶」残念だったところ

残念だったところを書いておきます。どれほど気になるかは観る人によって違いますが、もっと良くなる可能性がありました。

色々飛ばし過ぎて雑すぎる

テンポよく進むのと、雑なのは違います。
テンポが良いのは、伝えたい状況・感情が受けてが伝わったら次に行く。逆にテンポが悪い場合は「もう十分わかったよ・・」となっても次に行かない。観ていてイライラします。

この映画の場合は、まだ理解していないまま、どんどん進んでいってしまうのです。特に感情的な部分が置き去りになってましたね。復讐する者の感情や、その思いを知った者がどう感じるのか?もう少しじっくり観せるべきだったと思います。

復讐の理由が大きすぎる

もう少し個人的な内容の方が入り込めた
厳密には個人的な復讐ではあるのですが、歴史的な要素を盛り込み過ぎてしまった事で、復讐の大義が薄れてしまったように思えました。

歴史的要素を背景として入れ込むのは良いとして、もっと復讐相手だけに対するエピソードが見えていた方が感情が乗ったのに・・・どしても覚めてしまう部分があった。

まとめ

他の人のレビューを観ると、面白かった!と評価している人はたくさんいるので、私がかなり細かいところを気にしてしまっているだけかもしれません。

128分がすごく長く感じるような事はなく、退屈はしないです。「おすすめ」とまではいきませんが、それなに楽しめる作品です。

では、またどこかで。

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