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映画
「渇水」の感想。生田斗真は良いけど話が、地味すぎた・・・。

映画(2023年以前の公開)

映画「渇水」を観ました。狙いは判るが、地味になりすぎてしまった事が残念すぎる。結局、退屈な映画になってしまった。

映画情報・あらすじ

タイトル:渇水(かっすい)
出演者:生田斗真、門脇麦、磯村勇斗、山崎七海、柚穂
監督:高橋正弥
上映時間:100分
公開:2023年6月2日
原作:「渇水」河林満(角川文庫)
備考:白石和彌監督の初プロデュース作品

<あらすじ>

市の水道局に勤める岩切俊作は、水道料金を滞納している家庭や店舗を回り、料金徴収および水道を停止する「停水執行」の業務に就いていた。日照り続きの夏、市内に給水制限が発令される中、貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々を送る俊作。妻子との別居生活も長く続き、心の渇きは強くなるばかりだった。そんな折、業務中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会った彼は、その姉妹を自分の子どもと重ね合わせ、救いの手を差し伸べる。

映画.com:https://eiga.com/movie/96173/

監督・出演者(登場人物)について

監督:高橋正弥(たかはし まさや)
名だたる監督(相米慎二・市川準・阪本順次)の助監督を務めていた人。今回が初監督。

生田斗真(岩切俊作役):1984年生まれ。最近の出演作は「湯道」「土竜の唄FINAL」
今回の役はめちゃくちゃ難しかったのではないかと思う。異常と正常の中間的な役どころをうまく演じていたと思う。

門脇麦(小出有希役):1992年生まれ。幼い姉妹の母親役。良い感じに頭が悪く、聞き分けのないところがすごく上手かった。

磯村勇斗(木田拓司役):1992年生まれ。岩切の同僚役。限りなく普通の青年という役だが、岩切のおかしさを引き出す為にとても重要だったと思う。

映画の見どころ

見どころは、主人公・岩切(生田斗真)と幼い姉妹の交流だと思う。ドライな男とひたむきに生きようとする姉妹が、出会う事でお互いにどんな変化が起こるのか?を見るべき映画です。

幼い姉妹の2人は、貧しいながらも悲壮感を隠すように、仲良く楽しく生きていこうとする。その姿には色々と考えさせられるものがあった。

そして、作品全体に漂う「渇き」は他の映画にはない雰囲気だと思う。今回16ミリフィルムで撮影されていて、その「渇き」を表現する狙いがあったのかもしれない。欲を言えば、もっと雰囲気のある風景を入れて欲しかった。

面白いところ・残念だったところ

主人公・岩切の変化に注目すると面白く観れる映画だと思う。「ドライ過ぎる」と見えてしまう岩切が異常なのか?どうなのか?の微妙なところで生きているところが面白い。

わかりやすい異常者ではなく「どこか変なんだよなー」と思わせる部分が良いところ。

しかし同時に残念だったのは、その絶妙な岩切のキャラを説明しきれていない事です。これは、観ている側が積極的に考えないと気づかないレベルのキャラだと思う。

勝手な想像ですが同じ内容で、海外(韓国やヨーロッパ)の作品だったら、もっと切れ味のある見せ方をしてくれたのではないか?と考えてしまう。

まとめ・評価

全体的に地味な印象が強ぎる点がもったいないと思った。地味なのが狙っているテイストかもしれないが、ならば感情の説明はもう少しわかりやすくすべきだった。


<映画の評価>
☆4個/8個満点

果たして、原作はどう書かれているのか?気になった。

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