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「ウーマン・トーキング 私たちの選択」の感想。重い話だけど素晴らしい演出だった!

映画(2023年以前の公開)

映画「ウーマン・トーキング 私たちの選択」を観ました。重たいテーマを重たいままに「決して目を背けるな!」と言われているように感じた。それくらい観るものを追い込んでくる演出が素晴らしかった。

作品情報・あらすじ

タイトル:ウーマン・トーキング 私たちの選択
出演者:ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、フランシス・マクドーマンド
監督:サラ・ポーリー
上映時間:105分
公開時期:2023年6月2日
備考:第95回アカデミー賞 脚色賞を受賞

<あらすじ>

2010年、自給自足で生活するキリスト教一派のとある村で、女たちがたびたびレイプされる。男たちには、それは「悪魔の仕業」「作り話」だと言われ、レイプを否定されてきた。やがて女たちは、それが悪魔の仕業や作り話などではなく、実際に犯罪だったということを知る。男たちが街へと出かけて不在にしている2日間、女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う。

映画.com:https://eiga.com/movie/98565/

監督・出演者について

サラ・ポーリー監督:1979年生まれ。俳優としても多くのメジャー映画にも出演している多才な女性監督。

ルーニー・マーラ(オーナ役):1985年生まれ。主な出演作は「ドラゴン・タトゥーの女」「キャロル」「ナイトメア・アリー」がある。私は彼女の透明感のある演技が、とても好きです!

「ドラゴン・タトゥーの女」と「キャロル」での存在感は圧倒的です!観てない人は是非!

フランシス・マクドーマンド(スカーフェイス役):1957年生まれ。主な出演作は「ファーゴ」「スリー・ビルボード」「ノマドランド」。彼女の存在感も凄まじいです。今回は、あまり多い出演シーンではなかったですが。

彼女の出演作でのおすすめは「スリー・ビルボード」

原作・実際の事件

この映画は実際に起きた事件が題材になっている。事件を元にした原作小説「Women Talking」(ミリアム・トウズ)があり、そして原作をサラ・ポーリー監督が映画化しています。

事件に関しては、こちらのサイト(FRONTROW)に詳しく書かれています。

映画を観た印象だと、架空の村の描写が実際の事件とは違っているのではないかと思いました。映画・小説のテーマを伝える上で、何故そうしたのか興味深いところです。

映画の見どころ

引用:https://womentalking-movie.jp/#

女たちの緊迫した話し合いが見どころです。
発言の裏にある過去の断片的な回想がとても重たいし、衝撃的です。それぞれが、何故そんな発言をするのか?が一瞬にして理解出来ます。

さらに感情のぶつけ合っている芝居が、単純に大声を出しているのではなく、皆のキャラクターから生み出されるリアルな描写だった。

魅力的なところ

引用:https://womentalking-movie.jp/#

考えるべきテーマから目が離せない演出です。
私が考えるに、この映画のテーマは「女性の尊厳」だと思う。それについて105分間ずっと考えさせらえるに促されている感覚になります。観ている者に集中力を途切れさせずにテーマを向き合わせるという演出に驚かされる。

そして、もう一点考えてしまうのは「信仰の重要性」です。信仰は彼女たちにとって、大きな救いになっているが、逆に枷になっていると感じる部分もあり、これも重たい問いとして突きつけらました。

舞台の小さな集落が世界の全てであるように思っているように彼女達を描いている事が見事だった。

まとめ・評価

本物の演出とは、こういう映画の事をいうのかもしれない。
カメラワーク・映像の質感・効果音や音楽の入れ方・編集、全ての演出が斬新なものでもなく、派手なものでもない。しかし目が離すことが出来ない。観ているものに与える印象を細かく計算して作られたのではないだろうか。オススメの映画です。

<映画の評価>
☆6個/8個満点

では、またどこかで。

作品ポスター:(C)2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved.

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