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映画
「殺人者の記憶法」感想。 面白い!けど2つは不要

映画(2023年以前の公開)

「殺人者の記憶法」を観ました。
オススメです。
実はこれもう1つあって「殺人者の記憶法 新しい記憶」という映画もあるのです。

最初に見つけた時に「これ観てみたい!」となったのですが、2つあった事に迷わされてしまい、そのまま放置してしまった・・・・。

なぜなら「どっちを観ればいいの?」「順番とかあるのか?」
もし順番が決まって場合、間違ってしまったらどうしよう・・・
なんて事を考えてしまった。

結論を言うと、
順番に観るなら「殺人者の記憶法」→「殺人者の記憶法 新しい記憶」が正しいかと
ます。
1本しか観たくないというならば「新しい記憶」を観れば良いでしょう。
こちらが見せたい方なのだと個人的には思います。

ただし、もっと個人的には「殺人者の記憶法」をオススメしたい。
こっちの方が感情移入しやすいし見やすいです。

<あらすじ>

かつて連続殺人を犯した獣医のビョンスは、いまはアルツハイマー病に侵され、記憶がおぼろげになっていく日々を送っていた。あやふやになる記憶への対処のため毎日の出来事を録音する習慣がついていたビョンスは、ある日、偶然出会った男テジュの目つきに、テジュが自分と同じ殺人犯であるという確信を抱く。やがてテジュはビョンスのひとり娘ウンヒのそばをうろつくようになり、ビョンスはひとりでテジュを捕らえようとするのだが……

引用:https://eiga.com/movie/87657/ 

<映画情報>
主演:ソル・ギョング、キム・ナムギル、オ・ダルス
監督:ウォン・シニョン
公開:2018年1月
上映時間: 118分

ソル・ギョングの圧倒的な存在感

なんと言ってもソル・ギョングの存在感が圧倒的です。殺人者でありアルツハイマー病であるという難しい役柄を上手く演じている事がすごい!

特徴がありすぎる設定を演じると、どうしも嘘っぽくなってしまいがちです。だってフィクションだし・・・・。

でもこの映画を見ると自然に本当にこんな怪物みたいな内面を持った人がいるかもしれないと思ってしまう。

何が正しい記憶か解らないスリル

この映画を見ていると何が正しくて、何が妄想なのか?がわからなくなる。その描き方がなかなか絶妙です。

見ている側が「違うよ!」と思わず教えてあげたくなる思いを抱かせたり、「これは正しい記憶?」といい感じに惑わせてくれたりと、記憶が曖昧である事をいろんな角度で描いており楽しませてくれる演出です。

ベタな展開に着地してしまった・・・

ベタだけど、終わり方には納得している。途中は色々とハラハラさせられ、最終的にはわりとベタなクライマックスを迎えて普通に終わる。

でもこれで良いかと思う。ちゃっとした終わり方をしてくれた方が結局どうなったの?みたいな疑問を持たない。

(実はこれは「新しい記憶」に向けての伏線だったりもする・・・)

まとめ

結局のところ「なんで2つあるの?」という疑問が残ってしまう。そもそも映画って2パターンあるものではないと思う。長い時間を掛けて2パターンは見ないと思う。

作った側からすると「これは2つ見て完結する」みたいな意図なのかなと考えてしまうけど。

それなら2つ目の映画は1本目とは別の視点の映像を沢山入れて別ものにしないといけない。
ほとんどが同じカットなので飽きてしまう。

面白いけど「なんで2つ作ったの?」という疑問だけが邪魔になった映画だった。

<映画の評価>
☆6個/8個満点

では、またどこかで。

作品ポスター・画像:(C)2017 SHOWBOX AND W-PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.
引用:http://www.finefilms.co.jp/kiokuho/

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