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映画
「SHE SAID その名を暴け」
真実を隠す壁に怒りを覚える!正統派の社会派ドラマ

映画(2023年以前の公開)

映画「SHE SAIDその名を暴け」を観ました。
記者の真摯な姿に心を打たれ、セクハラ実態を隠そうとする姿に胸糞悪くなりました。映画の評価としては脚本が練られた良い映画だと思います。

<映画の評価>
☆5個/8個満点
(*評価の目安:☆6個以上は自信を持ってオススメ!)

映画「SHESAIDその名を暴け」作品情報

タイトル:SHE SAID その名を暴け
監督:マリア・シュラーダー
キャスト:キャリー・マリガン、ゾーイ・カザン
原作:その名を暴けー#Me Tooに火をつけたジャーナリストたちの闘い
公開:2023年1月13日
上映時間:129分

映画「SHESAIDその名を暴け」あらすじ

ニューヨーク・タイムズ紙の記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターは、大物映画プロデューサーのワインスタインが数十年にわたって続けてきた性的暴行について取材を始めるが、ワインスタインがこれまで何度も記事をもみ消してきたことを知る。被害女性の多くは示談に応じており、証言すれば訴えられるという恐怖や当時のトラウマによって声を上げられずにいた。問題の本質が業界の隠蔽体質にあると気づいた記者たちは、取材対象から拒否され、ワインスタイン側からの妨害を受けながらも、真実を追い求めて奔走する。

映画.com https://eiga.com/movie/98090/

映画「SHESAIDその名を暴け」原作

<原作>

この映画は、ハリウッドの大物プロデューサー:ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ・性的暴行を明らかにするまでの記者の奮闘を描いた話です。

ワインスタインはミラマックスという映画会社の大物プロデューサーなのですが、何で彼の悪行が明らかにされて来なかったのか?気になるところです。

一番の理由は、彼がとても大きな権力(影響力)を持っているからです。セクハラ・性的暴行の被害者に対して莫大な示談金を払い、引き換えに機密保持契約を交わす。要するに金を払って口止めしていたのです。

そんな状況はハリウッド関係者では皆が知っている事だったが、誰も大きな声を上げられなかったというのだから、本当にすごい権力者だったのだと思う。

映画の中では大物というだけで、詳しい説明は省かれている。これは説明の必要が無いくらい有名だからだろう。
彼のプロデュース作品は
「パルプ・フィクション」
「グッド・ウィル・ハンティング旅立ち」
「英国王のスピーチ」
など少し上げただけで有名なものばかり、他にも多くの作品があります。

おそらくプロデューサーとしての手腕は本物なのだろう。

しかし、大きな実績を出して、多くの人が自分に集まってくると勘違いしてしまうのでしょうか?

映画「SHESAIDその名を暴け」の感想

ここからは、映画の感想・見どころなどを書いていきます。基本的にはネタバレには注意してますが、多少は内容に触れております。

見えない壁に当たる記者

ワインスタインの事を記事にしようと奔走するニューヨーク・タイムズの女性記者の姿には、とても情熱を感じます。
しかし、多くの被害者から証言を集めようとするが「話せない・・」と言われてしまう事ばかり。

記者が劇中で感じる「見えない壁」に苛立ちを感じてしまうのですが、観ている側も同じような感覚になります。そこまで口止めの示談金や機密保持の契約は大きなものなのか?と思ってしまいます。

映画が観ていると、徐々に判ってくる事ですが、単純な契約の問題ではなく被害者を縛っているのは精神的な問題もあるのだと気付かされます。

引用:https://shesaid-sononawoabake.jp/

#Me too に繋げた力

取材をしていく事で、被害者達は自分以外に同じ想いをした人が多くを知る。

そして、この状態をずっと隠しておく事が出来ないと感じる。ずっと蓋をしていた辛い過去を表に出すようになります。この流れが一番の盛り上がりだと思います。

記者側のジレンマは、自分達は被害者ではないので、表に出す事で取材した人達はどんな事をされるかわからない。焚き付けただけで、実害は被害者たちに向かってしまう事。

そういう状況は、映画冒頭で別の事件で表現されていて大きな意味を持たせています。

それでも、被害者達の心を動かしたのは、記者達のひたむきな姿だと思う。

そして、もう被害者の声が黙殺される時代では無いと多くの人が知る事になる。それが#Me tooに繋がっているだと判った。

引用:https://shesaid-sononawoabake.jp/

最後に

取材を積み重ねるだけなの事象を、飽きないようにうまく構成している映画だと思う。

感情移入しやいく描き方は見事です。社会派ドラマが好きな人には是非オススメです。

では、またどこかで。

作品ポスター:(C)Universal Studios. All Rights Reserved.

テーマが近い映画

同じく性加害・女性が立ち上がる姿を描いている映画
「ウーマン・トーキング」(2023年)
詳しくは、こちらの記事で↓

「スポットライト世紀のスクープ」
映画の題材や描き方が似ている部分があった。こちらは、カトリック教会の性的虐待の事実を追っている。

映画「SHESAIDその名を暴け」DVD・配信情報

見放題:Amazon prime
レンタル:Hulu、U-NEXT、TELASA

では、またどこかで。

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