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「別れる決心」の感想。 パク・チャヌク監督は何が言いたいのか?よく判らない。

映画(2023年以前の公開)

映画「別れる決心」を観ました。
パク・チャヌク監督の新作という事で期待していたが、率直に言って理解出来ないです・・・・。

サスペンスでもなく恋愛でもない、ただ芸術性の高い映画になってしまっている。

映画情報

タイトル:別れる決心
出演者:パク・ヘイル、タン・ウェイ
監督:パク・チャヌク
公開:2023年2月17日
上映時間:138分


<あらすじ>

男性が山頂から転落死する事件が発生。事故ではなく殺人の可能性が高いと考える刑事ヘジュンは、被害者の妻であるミステリアスな女性ソレを疑うが、彼女にはアリバイがあった。取り調べを進めるうちに、いつしかヘジュンはソレにひかれ、ソレもまたヘジュンに特別な感情を抱くように。やがて捜査の糸口が見つかり、事件は解決したかに見えたが……。

引用:https://eiga.com/movie/97018/

パク・チャヌク監督のこれまでの映画は、感情的な部分と芸術的な部分がバランス良く成立していたと思う。

楽しめる映画ではない

まず、これは楽しめる映画ではないと思います。楽しめないとしても映画を観たら何かしら感情を抱くものですが、それが無いのです。

「何だったんだろう?」という疑問ばかり・・・。サスペンスの要素もあり、恋愛の要素もありますが、映画から伝わってくる感情がほぼ無いのです。

めちゃくちゃ退屈だったのかと聞かれれば、そうではないです。飽きさせない工夫が随所にあります。映像的な仕掛けや、思いも寄らない展開もあるのです。しかし、主人公2人から何も感じないのです。

こうなってくると、意図的にやっているのか?と考えてしまいます。しかし一体どんな意味があるのか理解できないのです。芸術作品として捉えるなら良いかもしれないです。

刑事と容疑者の関係

映画を観る前は刑事と容疑者の関係が、恋愛になっていくというものを想像していました。おそらく描かれている内容は、その通りなんですが、色んな要素が混ざり合っていて消化できないのです。

真面目な刑事と謎の女容疑者というのは判ったけど、2人とも何を考えているのか?が伝わってこない。

感じた事の無い感情に振り回されているのかもしれない。だから行動の一つ一つに説明なんて不要だという事かもしれないとも考えたが、そうであれば明確にそれを表現する必要がある。

映画を深く考察する人は、とても少ないと思う。もう少し直接的な表現が必要だった。

まとめ・評価

いくら映画祭などで評価が良くても、面白いとは限らないという事だと思う。少なくとも私には理解できなかった。話題作だからと気軽に観に行ったら残念な事になります。

監督のインタビューを読んで、狙っている事は何となく分かりましたが、多くの人に伝わる内容になっているのか疑問です。
パク・チャヌク監督インタビュー

<映画の評価>
☆3個/8個満点


では、またどこかで。

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