映画「共犯」を観ました。台湾の映画です。
作品情報・あらすじ
タイトル:共犯
監督:チャン・ロンジー
出演:ウー・チエンホー、チェン・カイユアン、トン・ユィカイ
日本公開:2015年7月
上映時間:89分
あらすじ
女子高生の変死体を発見した3人の男子生徒が、彼女の死の真相を突き止めようと奔走する姿を描いた台湾発の青春ミステリードラマ。高校生のホアン、リン、イエは、同じ学校に通う女子生徒シャーが通学途中で変死しているのを見つける。それまでほとんど面識のなかった3人だが、 それそれの理由からシャーが死んだ理由を調べはじめ、3人の間には友情が芽生えていく。シャーが内緒でつけていた日記に手がかりがあるのではないかと考えた3人は、日記を探しに彼女の部屋へ忍び込むが・・(引用:映画.com)
あらすじや予告の情報から「青春ミステリー」かと予想してたけど、実際は違ってました。ミステリーなのは主人公たちの「心情」でした。
正直なんで「そんな事するの?」と思ってしまう。
理由なんて説明できないのが青春だろ?って事なのか。それなら別の描き方があると思う。映像がきれいな事と出演している俳優陣がよかったので、なんとか最後まで観れましたが、理解出来ない行動を観せられると退屈になってしまいます。
思春期の感情はよくわならい
映画では「理解できない感情」を描く事はよくあります。個人的にはそれは映画の醍醐味だと思っています。スポンサーが絡むTVではなかなか描けない事だと思います。
例えば「どうしようもなく誰かを好きになる事」や「理由もなく人を殺したくなる事」なんてのがそれに当たると思います。
この映画のテーマはこういう事に近いと思います。青春時代には大人になってからは理解できない感情が存在しています。それは言葉ではなかなか説明できない事です。
だからと言って「映画を観た人が理解できない」となってはいけないのです。
「理解できない事」は「それは理解できない」とはっきり描く必要があります。
観ている人が理解できないと感じるてしまうと、その映画自体が意味不明なものになってしまうのです。
なので、映画の中で「それは理解できない」と誰かが説明すべきだと思います。
例えば「快楽殺人者」を誰かが「理解できない!」みたいな事です。
この映画においては大人の存在が必要だったのではないかと思います。主人公たちの瑞々しい描写はなかなか美しいのですが、どうしてもついていけない部分が多いのです。
それを咎めたり、批判する大人がいて初めて彼らの行動が際立ってくるのではないのかと思います。
多分、同年代の人が見てもなかなか共感しづらい描写になってしまっていると思います。これがすごく残念なところでした。
美しい映像と瑞々しい俳優
この映画の救われた点は上記の2点だったと思います。これが無かったら最後まで観れなかった。美しい映像と言っても芸術的な映像ではなく、青春時代を象徴するような若さを感じる映像でした。
そしてこの若々しい俳優陣の芝居はみんな良かったです。まさに等身大の高校生という印象を受けました。特に女の子はみんなきれいなんですよね。
まとめ・評価
台湾映画を全然知らないですが、映像重視で脚本が雑な傾向があるのでしょうか。
映像や俳優陣はとても良いので、脚本が少しでも良くなれば一気に面白くなるのではないか?と期待しています。
<映画の評価>
☆3個/8個満点
では、またどこかで。
作品ポスター:Double Edge Entertainment (C) 2014 All rights reserved 引用:http://www.u-picc.com/kyouhan/
配信情報(2022年12月):U-NEXTにて見放題
コメント
いつもリンクを貼って頂きありがとうございます。
台湾映画は本数が少ないので、ハズレが続くと心象が悪くなるかもしれませんね。
私が批評したのはミュージックビデオ出身の監督なので、映画の長尺には合わない人だったんですよね。
ただ、悪い作品ばかりでないのも事実で、台湾・日本合作の野球映画「KANON」は3時間の長尺にも関わらず、ずっと楽しめる映画でした( ˘͈ ᵕ ˘͈ )
Machinakaさん
コメントありがとうございます。
台湾は個人的に興味があるので今後も注目しています。「KANON」は観てないので今度観てみます!