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映画
「それでも、やっぱりパパが好き」の感想。
躁鬱のパパと家族の奮闘記。愛を感じる映画です。

映画(2023年以前の公開)

映画「それでも、やっぱりパパが好き」を観ました。

大きな感動をする映画ではないですが、家族っていいなぁと感じる事ができます。小さいお子さんがいる男性は共感するところがあると思いますよ。

映画情報・あらすじ

タイトル:それでも、やっぱりパパが好き
原題:Infinitely Polar Bear
製作総指揮:J・J・エイブラムス
監督:マイヤ・フォーブス
出演:マーク・ラファロ、ゾーイ・サルダナ
日本公開:劇場未公開
上映時間:87分

この映画はマイヤ・フォーブス監督の父親をモデルにした実話ベースの物語です。そして、長女を演じているのは監督の娘さんらしいです。

<あらすじ>

1970年代後半、ボストン。妻マギーや2人の娘と暮らすキャムは双極性障害で異常な行動ばかり取り、失業を繰り返していた。マギーはそんな夫のもとを一度は離れようとするが、パパのことが大好きな娘たちのために、週末だけ自宅に戻ることを条件にニューヨークの大学院へ進学することに。こうして父娘だけの新たな生活が始まるが……。

引用(映画.com):https://eiga.com/movie/85024/

家族愛を感じられる映画

私は躁鬱病に関してほとんど知識がないです。ハイテンションとローテンションの差が激しい人なのかな?というくらいの認識です。

この映画で描かれているパパもそんな感じです。客観的に見るとちょっと変わった人くらいの印象です。

ハイテンションの時はやりすぎてしまうし、ローテンションの時はすごく落ち込むって感じで加減というものが出来ないし他人との距離感も掴めないのかなと思わせるシーンがたくさんありました。確かにこんなパパと暮らすと苦労するだろうなと思います。

でもこの映画でパパを嫌う事はしばしばあっても娘たちはパパを愛しているのです。
それは奥さんも同じです。なぜならパパも家族を愛しているからだと思います。

娘たちはパパの事をちょっとテンションがおかしな人というくらいの認識で受け入れていますし、とても楽しそうなのです。客観的に見ても良い家族だなと感じました。そういった姿が心を温めてくれました。

家庭をないがしろにする父親よりもよっぽど良いようにも思えました。ただし、お金には苦労するだろうなと思います。映画の中でもそれが原因で奥さんが遠く離れてしまうので。

パパに共感する描写

パパは映画の中で家事全般をこなさなればいけないのですが、やる事が多すぎて全てをこなせません。

でもそれって躁鬱病じゃなくても完璧にこなすのは大変じゃないかなと思うし、子供の世話ばかりで嫌になるのはよくわかります。

パパはたびたび切れてしまいます。私もそうなってしまいそうな瞬間は何度も経験しています。暴れた後に反省して部屋を片付けている姿に共感する人もいるのではないでしょうか。

坂口恭平氏の家族を思い出した

この映画を観ていると作家の坂口恭平さんの家族を思い出しました。坂口さんも躁鬱病なのです。そして彼の描く小説はほとんどが私小説なので家庭がよく描かれています。

この映画の内容と似ている箇所はたくさんあったように思います。そして共通しているのは家庭は愛に溢れている事です。

私のオススメは「家族の哲学」です。 

まとめ・評価

実話をベースにしているので、ものすごくドラマチックな事は起こらないですが、じんわりと家族の愛を感じる映画です。87分でお手軽ですよ。

<映画の評価>
☆4個/8個満点

では、またどこかで。

作品ポスター引用:https://www.sonypictures.jp/he/1272473

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