映画「フラッグ・デイ 父を想う日」を観た。ダメダメな父親とその娘。決して良い話では無いけど、父と娘の良き関係について考えさせられる映画だった。偽札作りの犯罪要素はあまりなく、人間ドラマ・親子の物語となっている。
映画情報
タイトル:フラッグ・デイ 父を想う日
出演者:ディラン・ペン、ショーン・ペン
監督:ショーン・ペン
公開:2022年12月
上映時間:112分
1992年、アメリカ最大級の偽札事件の犯人であるジョン・ボーゲルが、裁判を前にして逃亡した。ジョンは巨額の偽札を高度な技術で製造したが、その顛末を聞いた娘ジェニファーが口にしたのは、父への変わらぬ愛情だった……。
映画.com https://eiga.com/movie/95169/
ざっくり解説
この映画のチラシにある「父はアメリカ最大級の贋札事件の犯人だったー」という部分ですが、この映画は偽札作りに焦点を置いてない。犯罪・サスペンスの要素はほぼ無いので、それを期待していると見事に外れてしまうので、ご注意下さい。
この映画は、親子の話であり娘ジェニファー目線の物語です。一言では表せない父へ感情をずっと描いています。それがこの映画の醍醐味なんだと思います。私としては「すれ違う愛情のようなもの」を感じました。
実際の親子で熱演。父ジョンをショーン・ペンが演じ、娘ジェニファーをディラン・ペンが演じています。実の親子が演じているのです。
タイトル「フラッグ・デイ」はアメリカ国旗制定の記念日です。父ジョンはこの日に生まれ、自分はどこか特別なんだと思ってしまっているのです。
ショーン・ペンのダメな父親っぷり
ダメダメな父親を演じているショーン・ペンですが、この芝居が凄く良いです。わかり易いダメな男ではなく、どこか憎めず、真っ当に生きようとするが無理なところなんて彼にしか出来ないと思います。
ショーン・ペンの他の作品でも、同じようにどこか哀愁を感じる役が多く、今回は非常に上手くはまっていました。自分が監督だった事もあり、やりたいように出来たのではないでしょうか。
そして、娘のディラン・ペンも凄い良い演技でした!
親子について色々考える
どんな関係だったら良かったのだろうか?と考えさせられる映画だった。圧倒的に父ジョンがダメな男な事は確かだけど、何故かそれだけでは片付けられないと思う。
この映画ほどドラマチックではないにしても、どの親子・家庭にもある問題のような気がしている。
まとめ
エンタメ要素が無いけど、とても真摯に親子の絆を描いている映画だと思う。感動する親子愛ではないが、確かに存在する愛のようなものを感じた。
<映画の評価>
☆5個/8個満点
作品ポスター:(C)2021 VOCO Products, LLC 引用:https://flagday.jp/
では、またどこかで。
<ショーン・ペン主演のオススメ映画>
・リチャード・ニクソンを暗殺しようとした男(DVD)
・アイ・アム・サム(AmazonPrime)
・ミルク(DVD)
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