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映画
「ザ・ホエール」感想
弱さを詰め込んだ話。楽しめる映画ではない。

映画(2023年以前の公開)

映画「ザ・ホエール」を観ました。エンタメ要素は無いので、楽しめる映画ではないです。誰かを誘って観に行くのはおすすめしません。デートとは絶対止めた方が良いでしょう。

映画を観て、色々考えされられる事があり完成度は高いです。

作品情報・あらすじ

タイトル:ザ・ホエール
出演者:ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホウ・チャウ
監督:ダーレン・アロノフスキー
公開:2023年4月7日
上映時間:117分

<あらすじ>

40代のチャーリーはボーイフレンドのアランを亡くして以来、過食と引きこもり生活を続けたせいで健康を損なってしまう。アランの妹で看護師のリズに助けてもらいながら、オンライン授業の講師として生計を立てているが、心不全の症状が悪化しても病院へ行くことを拒否し続けていた。自身の死期が近いことを悟った彼は、8年前にアランと暮らすために家庭を捨ててから疎遠になっていた娘エリーに会いに行くが、彼女は学校生活や家庭に多くの問題を抱えていた。

映画.com:https://eiga.com/movie/96566/

ひと言レビュー

正直、多くの人に受ける映画だとは思えないです。ショックな事があったとはいえ、自分であらゆる助けを拒否している姿に共感できない・・・。というのが最初の印象です。

観終わって時間が経ち、チャーリーの醜い姿は、自分にも当てはまる事があるかもな・・・なんて考えるようになりました。

人にはすすめないけど観て後悔はない。色々考えるきっかけになった!

観る前に知っておくべき事

・主人公は余命わずか
チラシにも書いてる事ですが、知っておいた方が緊張感が違います。チラシには「最後の5日間を描く、壮絶な心震わすヒューマン・ドラマ」とあります。

部屋からほぼ出ない
ほぼ主人公の部屋で展開されるドラマです。ワンシュチュエーションで描かれています。あまり慣れてない人は退屈になってしまうかもしれません。

・画面はスタンダード
スタンダードとは画面が4:3の事です。つまり画面は正方形に近い形です。普段、横長の映画しか知らない人は驚くかもしません。

人の矛盾を描いている

引用:https://whale-movie.jp/

なんでこんな状態になってしまったのか?
映画はどうしても客観的になってしまうので、困惑してしまった。自分の事を助けようとする声をなぜ聞かないのか?と考えてしまう。

しかし、一方で「正しくないと頭で分かっていても、どうにもならない」という状態ってあるよねって考えてしまうのです。

誰しも多かれ少なかれ精神的に辛い経験はした事があるはずです。そんな時はきっと客観的な正しさなんて受け入れられないと思います。そんな状態の究極系が主人公チャーリーなんだと感じました。

何か救いはあるのか?

この映画のどこかに救いはあるのか?
救いようのない男が主人公なのですが、彼が最期にやっておきたい事と何が残せたのか?というのがテーマになっていると思います。

その答えは、映画を観てそれぞれ考える事だと思います。ただし、お決まりの感動映画的な展開は期待しない方がよいでしょう。

そういう展開を期待している人は「オットーという男」(2023年公開)を観るべきだと思います。
詳しくは下記の記事で。

まとめ・評価

本作「ザ・ホエール」はアカデミー主演男優賞を獲った事や特殊メイクが凄いので、何かと話題なり、ふだん映画をよく観ない人たちにも知られるようになったと思います。

しかし、映画の中身は多くの人に受けるテイストではないです。話題になったからといって、どんな映画か知らずにデートで観に行ったりすると痛い目みるでしょう。

<映画の評価>
☆4個/8個満点

では、またどこかで

ポスター画像引用:https://whale-movie.jp/

ダーレン・アロノフスキー監督の他作品で、私のオススメを紹介しておきます。

「ブラック・スワン」

<DVD>

<Amazon Prime Video>

「レスラー」

<DVD>

<Amazon Prime Video>

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