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「オットーという男」の感想。外さない良い映画。感動したい人におすすめ。

映画(2023年以前の公開)

映画「オットーという男」を観ました。とても良く出来た映画です。「感動系で何か良い映画知らない?」と聞かれたら、本作を自信を持っておすすめします。

映画情報・あらすじ

タイトル:オットーという男
出演者:トム・ハンクス、マリアナ・トレビーニョ
監督:マーク・フォースター
公開時期:2023年3月10日
上映時間:126分


<あらすじ>

町の嫌われ者でいつもご機嫌斜めなオットー。曲がったことが許せない彼は、近所を毎日パトロールしてはルールを守らない人に説教を垂れ、挨拶をされても仏頂面で、野良猫には八つ当たりをするなど、面倒で近寄り難い存在だった。しかし、そんなオットーも人知れず孤独を抱えている。最愛の妻に先立たれ、仕事も失った彼は、自らの人生を終わらせようとしていた。ところが、向かいの家に越してきた陽気な女性マリソルとその家族が、なにかと邪魔をして、死のうと思っても死ぬことができない。しかし、そんな迷惑なはずの一家の出現が、彼の人生を変えてくことになる。

引用(映画.com):https://eiga.com/movie/98685/

<原作・オリジナル>
本作は「幸せなひとりぼっち」という映画のリメイクです。この作品は第89回アカデミー賞で外国語映画賞にノミネートされています。それを観たトム・ハンクスがリメイクに手を挙げたというわけです。

<DVD>

<AmazonPrime Video>

多くの人に受ける作り方

引用:https://www.otto-movie.jp/

この映画を観て「つまらない!」とか「意味が解らない!」という人は少ないと思います。私の考えですが、本作は観客の離脱を極力減らした作りになっています。観客の離脱というのは、観ていて気持ちが引いてしまう事です。色んな工夫を凝らして減点を少なくしています。

そうする事で、クライマックスまでしっかりお客さんの心を繋ぎ止めているのです。この種の映画の作りとしては正しい方法だと思います。映画を思い返しても、オットーの周りには悪者は存在しないのです。懲らしめるべき悪者だけが存在しています。

なので、誰も迷子にならずに最後の感動まで連れて行けるのです。この作り方は、私の好みではないですが簡単に出来る事ではないです。監督の手腕は素晴らしいです。


少し脱線しますが「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」は逆で、魅せたいものを積み重ねていく加点方式の作り方です。これだとお客さんが途中で付いてこなくなる可能性があります。ただし突出した感情を伝える事もできます。

「エブエブ」についての記事

嫌われ者ではない

引用:https://www.otto-movie.jp/

映画の宣伝文句は「町内イチの嫌われ者」と謳っているが、実際は嫌われものではない。嫌われていると言ってもそれは几帳面で口うるさいからです。細かい事にうるさく言われると良い気持ちにはならないでしょう。しかし、結果的に必要な指摘だったりします。だからオットーの周りには人が集まってくるのです。

私の好みでは、オットーは本当に嫌な人間であって欲しかったです。映画後半にオットーの背景が判ってくるのですが、それを考えるともっと理不尽に怒っていたり、誰かを困らせていても良いのではと考えてしまいました。その方がクライマックスの流れが効いてくる思います。

まとめ・評価

絶望感や孤独感から、自殺してしまう人がいる今の世の中ですが、この映画をみたいな素敵な出会いがあれば良いのになぁと楽観的に考えてしまった。しかし、フィクションの中くらいは、これくらいの事が起きても良いと思う。おすすめです。

<映画の評価>
☆5個/8個満点

では、またどこかで

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