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映画「エル・クラン」
テンポが良すぎて重大な犯罪内容が薄れてしまって・・・

映画(2023年以前の公開)

映画「エル・クラン」を観ました。
久しぶりに公開初日に映画を観ました。さすがに初日という事もあって満員でしたね。皆さん期待していたのではないでしょうか。

劇場で観た事はまったく公開していないです。見応えもあり、面白かったです。ただし、軽快な音楽がオシャレすぎるのではないかと思いました。

映画情報・あらすじ

タイトル:エル・クラン
監督:パブロ・トラペロ
プロデューサー:ペドロ・アルモドバル
出演:ギレルモ・フランセーヤ、ピーター・ランサーニ、リリー・ボボウィッチほか
日本公開:2016年9月17日
上映時間:110分

「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」などスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督がプロデューサーをしている映画です。

<あらすじ>

1983年アルゼンチン。裕福なプッチオ家は父と母、5人の子どもたちと幸せに暮らしていた。ある日、二男が通う学校の友達が誘拐され、姿を消す。以降、金持ちだけを狙った身代金事件が多発し、近所の住人たちが不安な毎日を送っていた。そんな中、プッチオ家の主のアルキメデスは、妻の作った夕食をなぜか2階にある鍵のかけられた部屋に運ぶという不審な動きをしていた。(引用:映画.com)

あらすじと予告で私は食いついてしまいました。さらに実話だというから「絶対観たい!」となってしまいました。

でもね・・・・・。実は政治的な背景がある事が冒頭にわかって、残念でした。政治が絡んでくると個人的な欲だけが理由じゃくなってしまいますからね。

主軸は次男のアレックス

予告編だとプッチオ家の主であるアルキメデス(左)が主人公のように思いますが、映画を観る上で注目したほうがいいのは息子のアレックス(正式名はアレハンドロ・プッチオ)です。

親父はすでに狂ってしまっていて、頭がおかしい姿が面白いのですが、息子のアレックスはまだ正常なのです。

それでも誘拐を手伝わされ、彼の心は激しく揺れ動いていきます。彼が一番苦しんでいます。その苦悩の演技は見事なものです。これは必見です!

テンポの良さは好み次第

映画の中身はかなり重い犯罪(誘拐)をしております。それを軽快な音楽とテンポの良い編集で薄くしてしまっている気がします。

私としてはもう少し重く描いた方が好みではあります。人によってはこれくらい軽快に描いてもらわないと見てられないという人もいるかもしれないです。

それに演出意図として、犯罪を行っているプッチオ家の人からすれば「これくらい軽い事だよ」という意味だったのかもしれないなーとも感じられました。

家庭の背景を説明して欲しい

そもそも何でプッチオ家は「誘拐」を始めたのだろうか?というのが気になるところです。映画を観ればその理由がわかると思ったのですが、あまりはっきりとは解りません。

もちろん生計の為という理由はあるのですが、それ以外にも理由があると思われます。そのあたりはアルゼンチンの当時の状況をもう少し知っておかないといけないようですね。

映画でも時代背景を説明する描写があるのですが、私にはなんとなくしかわからなかったです。

まとめ・評価

ちょっと期待値を上げすぎて観に行ってしまったので、消化不良な感じもありますが、やはりよく出来た映画だと思います。実話だからこその説得力もあります。
観て損はしない映画です。

では、またどこかで。

映画の評価
☆4個/8個満点

作品画像:(C)2014 Capital Intelectual S.A. / MATANZA CINE / EL DESEO

配信情報
見放題:U-NEXT
レンタル:AmazonPrime

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