映画「ザ・タウン」を観ました。ハードボイルトな渋い映画でした。ドンパチが好きな人にはおすすめです。
映画情報・あらすじ
【映画情報】
監督:ベン・アフレック
出演:ベン・アフレック、レベッカ・ホール、ジョン・ハム、ジェレミー・レナー
公開時期:2011年2月
上映時間:124分
原作:チャック・ホーガン「強盗こそ、われらが宿命(さだめ)」
<あらすじ>
全米一、銀行強盗発生率の高い街ボストン・チャールズタウン。そこで育ったダグ(アフレック)は当然のように強盗を生業として暮らしていた。だがある日、強盗に入った銀行の行員クレアに一目惚れをしてしまう。そんなダグにFBIの捜査の手が迫る……。
引用(映画.com):https://eiga.com/movie/55398/
職業が強盗!
主人公たちは現金強奪で生計を立てています。いわば、彼らの職業は強盗なのです。
そんな彼らには、残念ながら職業選択の自由はまったく無い。あたり前のように強盗になった。もちろん犯罪だという事もわかっているが、「大人になったら強盗」というレールから抜け出す事が出来ない。そういう宿命のようなものを背負わされた男達の物語です。
「犯罪なんだから辞めればいいだろ?」という考えの入る隙間が無い演出はベン・アフレック監督の凄いところだと思う。
そして主人公達がこの宿命から逃れようとする姿が、悲しく、渋い! 単なる強盗の映画ではないです。ジャケットなどの印象からは、それが伝わらないのがとても残念です。
「ザ・タウン」の魅力:迫力の銃撃戦・カーアクション
彼らはなぜ捕まらないのか?それは常に完璧な計画を立てて、速やかに実行し、証拠は全て消してしまうのです。映画の中では、その完璧な強盗シーンが細かく描かれており、息を飲んでしまう。
さらに凄いのが迫力の銃撃戦です。完璧な計画とはいえ、ちょっとした事で崩れてしまう。そんな時は強行突破あるのみ!
市街地での銃撃線は、見応えがあり、音がとてもリアルに感じる。
銃撃戦の演出と言えば、巨匠マイケル・マン監督であるが、彼にも負けない演出となっています。さらに市街地を駆け巡るカーアクションも目が離せないです。
ザ・タウンという街
この映画のタイトルでもある「タウン」とはどこなんでしょうか?それはマサチューセッツ州ボストンの郊外にあるチャールズタウンという場所です。
ここは全米で一番銀行強盗の発生率が高い所らしい。少し調べてみましたが、そこまで治安が悪いという わけではなさそうでした。
おそらく描かれているのは、今よりも少し前の時代の事なのかもしれないです。
実際に映画で登場する街並は、歴史を感じさせるお洒落な印象でした。とはいえ安全だと思って行ったら危ないですよね。
原作:チャック・ホーガン
「強盗こそ、我らが宿命(さだめ)」という原作に興味が湧いたので調べてみました。原作者のチャック・ホーガンはアメリカのマサチューセッツ州生まれで、最初に書いた小説「人質」が認められ、小説家としてスタートしたらしい。
近年の作品は映画監督のギレルモ・デル・トロとの共著が多いです。作品リストを下に書いておきます。日本で出版されたもので、刊行年も日本で出された時です。
- 「人質」(1997年)
- 「強盗こそ我らが宿命(さだめ)」(2007年)
- 「ザ・ストレイン」(2009年)
- 「流刑の街」(2011年)
- 「暗黒のメルトダウン」(2012年)
- 「永遠の夜」(2012年)
運命に立ち向かう姿
簡単に物語を言ってしまうと、主人公はこれまで生きるために強盗を繰り返して来て、これからもそうやって生きて行くと考えていた。
しかし、ある女性と出会う事で、自分の運命から逃れ、違う人生を生きてみたいと考えるようになる。はたして・・・という物語である。
言ってしまえば簡単な話ですが、主人公は自分の運命から逃れる為に必死です。また脇役の相棒(ジェレミー・レナー)も良い味を出しています。
相棒は、チャールズタウンで生きる事を受け入れ、そうする事でしか生きられないと半ばヤケクソになっている。それ故に主人公(ベン・アフレック)とも度々衝突する。
まとめ・評価
私の好みとしては、超ストライクなのですが、この渋さがどれくらい伝わるのか、ちょっと自信がないです。万人受けはしないかもしれないです。
だたこの種の映画好きには絶対オススメです。
<映画の評価>
☆6個/8個満点
では、またどこかで。
作品ポスター:(C)2010 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES
配信情報(2023年3月)
見放題:U-NEXT、Netflix
レンタル:AmazonPrime
<DVD>
<AmazonPrime Video>
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