映画「行き止まりの世界に生まれて」を観ました。出来は悪くないです。
アメリカの貧困層の若者を追ったドキュメンタリー。若者が酒のんでスケートボードやって
現実逃避しているだけかと思ったら誰よりも客観的に自分を捉えていて驚いた。
<映画の評価>
☆4個/8個満点
(*評価の目安:☆6個以上は自信を持ってオススメ!)
作品情報
<映画情報>
タイトル:行き止まりの世界に生まれて
主演:キアー・ジョンソン、ザック・マリガン、ビン・リュー
上映時間:93分
公開時期:2020年
<あらすじ>
かつて栄えていた産業が衰退し、アメリカの繁栄から取り残された「ラストベルト(錆びついた工業地帯)」に位置するイリノイ州ロックフォード。キアー、ザック、ビンの3人は、それぞれ貧しく暴力的な家庭から逃れるようにスケートボードに熱中していく。スケート仲間は彼らにとって唯一の居場所であり、もうひとつの家族だった。そんな彼らも成長するにつれ様々な現実に直面し、少しずつ道を違えていく。低賃金の仕事を始めたキアー、父親になったザック、そして映画監督になったビン。幼い頃からスケートビデオを撮りためてきたビンのカメラは、明るく見える3人の悲惨な過去や葛藤、思わぬ一面を浮かび上がらせていく。
引用:映画.com https://eiga.com/movie/92439/
友達同士のリアルな映像
ビンが自分でカメラを持ってキアーとザックの日常と録ったりインタビューしたりしている。
おそらくドキュメンタリー映画にしようと考えるよりも前から日常的に撮影をしていたようで、長年に渡っての色々な映像が出てくる。
スケボーの技を撮影するのが彼らの日常だったのかもしれない。友達なので、どんな状況でも撮影していている。
ほぼ素のままの姿の記録。
つまり若者がどんな事をしているのか?どんな事を考えているのかがストレートに伝わってくる。
ありのまま過ぎるので、最初は退屈に感じる事はあるけど徐々に方向性が見えてきて感情移入出来るようになる。
最低を理解している姿が心に刺さる
この映画の大半は彼らがスケボーやって酒飲んでいる姿。
最初は見ていて何も面白い事はなかったけど、彼らの状況が明らかになっていくにつれて色んな感情を抱くようになる。
「そんな事やってる場合じゃないだろ〜」
「酒飲むしかないよな〜」
「スケボーやっている時は嫌な事忘れられるのかな??」とか。
タイトルにある「行き止まり」ってほどの絶望ではないけど、明るい未来を見る事が出来ないという彼らの感情が、スケボーや酒を飲んでいる姿を通して伝わって来た。
印象的なシーン
心に刺さったのは、彼らは自分の状況は駄目だという事を自覚している事。インタビューしている中で「認めたくないんだ。人生が苦しいのは俺が最低だからだと」と言っている。
自分をちゃんと理解していたんだと驚いた。だからこそ彼らがこの先に大きく変わる事は、多分無いだろうとも考えてしまう・・・。
見終わった後に、色んな事を考えてしまう映画だった。
まとめ
ドキュメンタリーは、あまり好みではないけど見て損はなかったと思う。自分は今、どんな状況だろうかと考え直すいい機会をもらった。
エンタメ要素はありません。
では、またどこかで。
作品ポスター・画像 (C)2018 Minding the Gap LLC. All Rights Reserved.
引用元:https://www.tc-ent.co.jp//products/detail/TCBD-1060
配信情報
見放題:Amazon prime、U-NEXT、DMMTV
レンタル:RakutenTV
<Amazon prime>
<DVD>
映画を見ていて飲みたくなった!
ビール。とにかく美味しそうに飲む
カメラ。スタビライザーのやつ。
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