「アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判」を観ました。
難しそうな題材に思えるけど、しっかり理解出来る社会派・裁判ドラマでした。
おすすめの映画です。
<映画情報>
タイトル:アルゼンチン1985 歴史を変えた裁判」
監督:サンティアゴ・ミトレ
出演:リカルド・ダリン、ピーター・ランサー二
上映時間:141分
公開:2022年10月(AmazonPrimeで配信開始)
<あらすじ>
1985年にアルゼンチンで実際に行われた軍事独裁政権に対する裁判を基にした作品。フリオ・ストラセラ検事、ルイス・モレノ・オカンポ副検事、そして法を信じる若者たちが一丸となり、強大な相手との裁判に挑む。クーデターで発足したアルゼンチンの軍事独裁政権は国民に過剰な弾圧を行った。その犠牲者たちに正義をもたらすため、ストラセラ検事たちは限られた準備時間の中で、脅しや困難に屈せず、軍事独裁政権の幹部らの責任を追及していく。
引用:AmazonPrime /https://amzn.to/3gSYFMC
ざっくり解説
恥ずかしながらアルゼンチンの歴史についてほぼ知識が無かったので、映画を観ても理解出来るか不安でした。
安心して下さい。とても判りやすく描かれています。
抑えておくべきポイントだけ書いておきます(映画を観て判る事ですが)
主役のフリオ・ストラセラ検事は、検事なので犯罪者を起訴して求刑を出すのが仕事です。
問題なのは、今回の相手が前軍事政権の総理・幹部という事です。
軍事政権時代の犯罪行為を証明して、ちゃんと求刑出来るのか?? というのが、この映画のポイントになります。
民主政権に変わったとはいえ軍事政権時代の影響力はとても強く、フリオの周りは裁判に反対している者が多くいます。そんな逆風の中を負けず、いかにして進めていったのかが描かれています。
時間を忘れるほどの実直な姿
正しい事をしようとする真っ直ぐな姿に観ていて心揺さぶられます。
特に軍事政権時代に何の罪もなく、政府から拉致・監禁・拷問されてた事を証言するシーンは、目が離せないです。
更に、この犯罪に対してフリオが求刑する演説は、本当に凄いです。
フリオの芝居にぐっと引きつけられます。
出演している役者全員がもの凄く上手いです。まったく長さを感じさせない映画です。
ハラハラする展開が欲しかった
もう少しドキドキ、ハラハラする展開を期待してしまった。
話が進むにつれて本当に裁判がちゃんと終わるのか??と気になる所です。
常に裁判に対して逆風の状況なので危険な空気感があります。そこでもう一つ危険な展開がドラマとしてあって欲しかった。
実話ベースなので難しい注文ですが、脚本に少し工夫があっても良かったと思う。
まとめ
アルゼンチンの歴史を知る事が出来て、とても良かった。
とにかく難しくなく、素晴らしい映画だと思うので色んな人に観てもらいたいです。
<映画の評価>
☆6個/8個満点
では、またどこかで。
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