映画「サウスポー」を観ました。残念な意味で予想を裏切らない映画でした。もうちょっとサプライズが欲しかったです。
作品情報・あらすじ
【映画情報】
タイトル:サウスポー
監督:アントワン・フークワ
出演:ジェイク・ギレンホール、フォレスト・ウィテカー、レイチェル・マクアダムス
日本公開:2016年6月3日
上映時間:124分
あらすじ
ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)は無敗の世界チャンピオン。とても気性の荒い男だが妻のモーリーン(レイチェル・マクアダムス)には頭が上がらなかった。ビリーは自分の拳ひとつでのし上がってきたが、モーリーンは毎回派手に打たせるファイトスタイルと心配していた。
ある夜。ビリーは妻とパーティに出席していたが1人のボクサーとケンカになる。お互いの取り巻き同士も絡んでの大乱闘になってしまい、ついには誰かが銃を手に取り発砲してしまう。不運な事に流れ弾が妻に当たってそのまま亡くなってしまうのだった。
突然妻を亡くしたビリーはチャンピオンからも陥落し、あるトラブルから娘とも暮らせなくなってしまう・・・
全てを失ったビリーの愛を取り戻す物語がはじまるのだった。良い意味でも悪い意味でも、予想の通りの内容となっております。
ベタなテーマでハズレ無し
傲慢がチャンピオンが全てを失って生き方を見つめ直して再生する物語。
文句のつけようがないくらいベタです。
だからこそ監督の手腕が問われるとは思いますが、さすがフークワ監督はちゃんと感動するようにもっていってくれます。
見ている人が「多分こうなるだろうなぁ」と思っている方向に持っていってくれるので安心して見ていられます。「どういう事?」とはならないです。
ただ感動の深さは個人差があると思います。ベタでわかりやすい展開が好みの人にはおススメかと思います。
娘と離れ離れは鉄板ネタ
個人的には「父親と娘」のシーンがとても良かったです。これもベタな展開ではありますが、娘がいる父親としては嫌でも感情移入してしまいます。
リングの上では暴れているのに、娘の前ではダメな父親になってしまうところなんかは好きですね。
フォレスト・ウィテカーが絶妙
ビリーを再生させるトレーナー役のフォレスト・ウィテカーの芝居はとても渋くて絶妙な存在感でした。彼じゃなければこの映画は成立していないかもしれないです。
この映画で一番伝えるべき事を彼が芝居で伝えているように感じました。
もっと丁寧さが必要だった
個人的には雑なだなぁと思ったところが多々ありました。
基本的にスートリ―は、わかりやすいので感情的なところをもう少し丁寧に描いてくれたら、ずっと良くなったのでは?と思います。
例えば妻のモーリーンは、ボクサーである主人の事をとても心配して大事な事は全て彼女が判断するという、とても出来た人間です。
しかし見た目がちょっとアバズレ感があってそういう風になかなか見れないのです。ボクサーの妻という判りやすいビジュアルにした為かもしれませんが、中身を描き切る丁寧さがなかったと思います。
その他にも「なんで急に?」と思ってしまう箇所が幾つかありました。もう少し気持ちの変化を丁寧に描いて欲しかったです。
こんな人におすすめ
ベタな話が好きな人にはオススメしたいです。
デートで見てもいいと思います。ただしちょっと映画通な女子には辛口コメントされるかもしれないので、ご注意ください。
あとボクシングが好きな人にもオススメかと思います。監督が元ボクサーというだけあってボクシングのシーンは凝ってました。
まとめ・評価
ちょっと雑なところはありますが、感動できる映画にはなっています。
たぶん監督のボクシング熱が強すぎて、偏ってしまったのかもしれないですね。
サウスポーの意味はおそらく人生をスイッチ(変える)するという意味と掛っていると思うのですが伝わりにくかったですね。
<映画の評価>
☆4個/8個満点
では、またどこかで。
<配信情報 2023年6月>
見放題:Amazon prime、U-NEXT
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<DVD>
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