「Winny」をTELASAで観ました。公開時は、余り興味のある題材でもなかったし、気になるキャストが出演しているわけでもなかったのでスルーしてました。
しかし、公開後から評価が高く映画好きの人達のツイッターでは上半期のベスト10に入れてる人が多かったので気になってました。
<映画の評価>
☆5個/8個満点
☆6を点けても良いくらいしっかりした人間ドラマでした。でも少し地味だったかな・・・
映画「Winny」作品情報
タイトル:Winny
出演者:東出昌大、三浦貴大、皆川猿時、和田正人
監督:松本優作
公開時期:2023年3月10日
上映時間:127分
映画「Winny」あらすじ
2002年、データのやりとりが簡単にできるファイル共有ソフト「Winny」を開発した金子勇は、その試用版をインターネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」に公開する。公開後、瞬く間にシェアを伸ばすが、その裏では大量の映画やゲーム、音楽などが違法アップロードされ、次第に社会問題へ発展していく。違法コピーした者たちが逮捕される中、開発者の金子も著作権法違反ほう助の容疑で2004年に逮捕されてしまう。金子の弁護を引き受けることとなった弁護士・壇俊光は、金子と共に警察の逮捕の不当性を裁判で主張するが、第一審では有罪判決を下されてしまい……。
引用(映画.com):https://eiga.com/movie/91266/
Winny(ウィニー)について
winny(ウィニー)について、詳しく知らなくても映画の中で何度も説明されているので「知らないから・・」と言って観ないのは勿体ないです。
それに、よく知らなくても物語は十分理解出来ます。
「Winny」とは、金子勇氏(ハンドルネームは47氏)が開発したファイル共有ソフトで、インターネット上でつながった複数のパソコンでファイルを共有するソフトである。当時はあまり利用されていなかったP2P技術を発展させ、画期的なネットワーク構造や送受信効率を高める多くの機能を備えていた不可能とされていた大容量データの送受信を可能にした。
金子氏が電子掲示板サイト「2ちゃんねる」上で「Winny」を公開すると瞬く間にユーザーは増え、ピーク時は200万以上の人が使用していたと言われている。その性能の高さから映画やゲーム、音楽などの著作物データが許可なく流通し、著作権侵害と指摘され問題となった。また、その特性を悪用した情報漏えい系ウイルスも流行。感染すると意図しないデータが流出してしまい、警察や自衛隊の内部資料、企業の顧客情報や個人所有のファイルなどがインターネット上に漏えい。インターネット上に漏えいしたファイルは、性質上、削除困難であるため、当時の安倍官房長官は会見を開き「情報漏洩を防ぐ最も確実な対策は、パソコンでWinnyを使わないことです。」と呼びかけるなど社会問題となった。
引用(映画公式HP):https://winny-movie.com/
当時の影響力は相当なものだったと思います。リアルタイムで知っているので名前は聞いた事がありました。ただPCに詳しくなかったので「知らないけど悪いソフト」というイメージを持ってました。
今にして思えば、政府のイメージ作りに見事にハマっていたのでしょう。
映画「Winny」キャスト
東出昌大:1988年生まれ。モデルから俳優になり、私生活では不倫が発覚して散々叩かれた人です。
彼の芝居について「棒読みだ」「演技下手」という評価をよく見かけますが、それは彼の持っている味だと思っています。
実際、今回の演技はとても良かったしハマっていたと思います。多分、ちょっと変わった役柄の方が上手くハマると人ではないかと。
<他の出演作>
「桐島、部活やめるってよ」
「聖の青春」
三浦貴大:1985年生まれ(37歳)三浦友和・山口百恵の次男。私の中では親の七光り感は全くない。とても上手い俳優さんというイメージ。主役ではないけど、名脇役というで良い味を出している人だと思ってます。
映画「Winny」の感想
ここから、映画「Winny」の感想を書いていきます。基本的にネタバレは無いように書いてます。
winny事件を丁寧に描いている!
「winny」に関する事件を知る事が出来きます。
リアルタイムで事件を知っている自分でも、正直良く知らない事が多かったです。多分、世間的にもちゃんと説明出来る人は少ないのではないかと思います。
そこに対して、しっかりと表面・裏面を描いている部分が見どころです。これぞ事実を元にした社会派ドラマです!
大げさに言うと日本の事件をクリント・イーストウッドが監督したようなイメージです。実際に観ていて「リチャード・ジュエル」と重なる感覚がありました。
映画<リチャード・ジュエル>
主役二人のやりとりが美しい
東出昌大・三浦貴大の主演2人の芝居が圧倒的に良かったです。
プログラミングの事しか頭に無い男(東出が演じる金子)と人情味があって曲がった事が嫌いな弁護士(三浦が演じる壇)は対照的なようで、お互いに通じ合っていて強い絆があるように見えました。
単純に裁判に勝つという結果以外にも大切なものを作り上げているように感じた。
最後に
地味ではあるが、中身はしっかりとした人間ドラマがあって色々と考えさせれる映画だった。
同じ2000円払うなら、もっとド派手なエンタメ映画を観たいという人がほとんどだと思うが、一方でこういう映画に陽が当たってほしい。
では、またどこかで。
作品ポスター:(C)2023映画「Winny」製作委員会
映画「Winny」配信情報
レンタル:U-NEXT、DMMTV、RakutenTV
見放題:TELASA
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