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映画
「ロブスター」
滑稽な絶望の世界!おかしな映画を観たい人におすすめ。

映画(2023年以前の公開)

こんなに変な世界を破綻する事なく、きちんと描かれた映画は珍しいです。狂った世界ですが、見事な映画です。
「結婚相手を見つけないと動物にされてしまう話」とは、「一体どんな?」ものか気になった人にはおすすめです。

映画情報・あらすじ

【映画情報】
タイトル:ロブスター
監督:ヨルゴス・ランティモス
出演:コリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、レア・セドゥ
日本公開:2016年3月
上映時間:118分
備考:カンヌ国際映画祭審査員賞作品

独身者は身柄を確保されてホテルに送り込まれ、そこで45日以内にパートナーを見つけなければ、動物に変えられて森に放たれるという近未来。独り身のデビッドもホテルへと送られるが、そこで狂気の日常を目の当たりにし、ほどなくして独り者たちが隠れ住む森へと逃げ出す。デビッドはそこで恋に落ちるが、それは独り者たちのルールに違反する行為だった。

引用(映画.com):https://eiga.com/movie/83454/

狂った世界を楽しめます!

こんなに変な世界をちゃんと映画として描いている監督の手腕がほんとに素晴らしいです。

映画はおかしな設定にすれば良いってもんではないです。ちゃんと描く腕があって始めて成立すると思います。

ヨルゴス・ランティモス監督は説得力をもたせて描けていると思いました。ただし、この監督の表現パターンはこのパターンだけかもしれないなーとも考えてしまいました。

肝心の内容ですが、とても恐い世界です。その世界では結婚をしていて始めて人間らしい生活ができるようです。そして、その考えに反対する抵抗組織も存在して、主人公の男は両方の世界を体験します。その事で観ている人もこんな世界なんだーとわかります。

観ていて「自分がもしこの世界にいたら?」とついつい考えてしまいます。 

まさにディストピア!

とても説得力のある世界感を堪能してしまうと、自分がその世界に入っていってしまいます。

「自分だったらどうするか?」を考えるのですが、はっきり言って「結婚する」のも「結婚しない」のもどちらも絶望的な世界になっています。観ていて思う事は「こんな未来は嫌だー」という感想です。

不思議とこの後はどうなるんだろう?と見入ってしまうのです。好き嫌いは非常に別れるはずです。これを彼女と観に行って「この映画大好き!」と言われたらちょっと引いてしまうかもしれません・・・

変わった映画を観たい人におすすめ!

わかり易い映画に飽きた人で「ミニシアター系の映画」でもみたいなーと思っている人には是非オススメいたし映画です。

ミニシアターで上映している映画は、当たり外れがあります。個人的には外れの方が多いと思います。
でも「ロブスター」は当りです。

でも、この映画を観て「なんだ、これは!最悪だ!」と言われても、その感想は正しいものだと思います。最悪でも強烈な印象を残してくれるのがミニシアター系映画の特徴です。

まとめ・評価

ヨルゴス・ランティモス監督の発想は、面白いです。

「もしもこんな世界があったなら?」というところから始まって、現実の世界を違った角度から映し出しているような印象を与えてくれます。

<映画の評価>
☆5個/8個

<DVD>

<Amazon Prime Video>

ディストピアで思い出した小説

この映画を見て、昔読んだ小説を思い出しました。
絶望的な世界なんですが、そこを滑稽に描いている所が似ていると思います。 

「最後の物たちの国で」ポール・オースター

では、またどこかで。

コメント

  1. Machinaka より:

    同じくミニシアター系で変な設定の映画といえば、「マジカルガール」が絶賛公開中ですよー!
    ロブスターはキャラクターの行動原理(動機)が「恋愛」に集約されますけど、マジカルガールは初見では意味不明です笑 

  2. keshigomu-kk より:

    id:Machinakaさん
    コメントありがとうございます。いつもMachinakasさんの記事は拝見しています。「マジカルガール」も気になっていましたー。チェックしてみます!

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