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映画
「Villageヴィレッジ」の感想。閉鎖的な空間だけ作っても、心は揺さぶられない。

映画(2023年以前の公開)

映画「Village(ヴィレッジ)」を観ました。予告を観た時は、かなり期待していたのですが・・・。
突き刺さるものが無く残念なものになってました。

<映画の評価>
☆4個/8個満点

作品情報・あらすじ

タイトル:Village ヴィレッジ
出演:横浜流星、黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼
監督:藤井道人
公開:2023年4月21日
上映時間:120分

<あらすじ>

美しい集落・霞門村(かもんむら)に暮らす片山優は、村の伝統として受け継がれてきた神秘的な薪能に魅せられ、能教室に通うほどになっていた。しかし、村にゴミの最終処分場が建設されることになり、その建設をめぐるある事件によって、優の人生は大きく狂っていく。母親が抱えた借金の返済のため処理施設で働くことになった優は、仲間内からいじめの標的となり、孤独に耐えながら希望のない毎日を送る。そんな片山の日常が、幼なじみの美咲が東京から戻ったことをきっかけに大きく動き出す。

引用(映画.com):https://eiga.com/movie/97204/

見どころ

「閉鎖的な空間」「どこにも行けない感情」を嫌な感じに描写している部分が見どころです。残念ながら、あまり上手く表現出来て無いですが・・・。ジャンル的には社会派人間ドラマです。ただし、社会的な部分が深く描けていないのが物足りないところです。

「こんな村イヤだな〜」とか「自分だったらどうするだろう」と考えてながら観ると、より物語に入り込めるんと思います。

あとは、キャストの芝居は皆良いです!特に一ノ瀬ワタルは、超ハマり役だった!

残念なところ

記号的に見える要素

悪い意味でリアルに思えない!
原作もない、オリジナルだからこそ、リアルに思える要素は大事にすべきです。村にゴミ処理場を建設する事、村の伝統行事が能である事など、色んな村を調べて実在する要素を取り入れてると思われます。

しかし、実際にあろうが無かろうが、観ている者にリアルな感情が伝わってこないと意味がない。観ながら色んなツッコミどころが引っかかってしまい、物語に没入出来なかった。

何が言いたいのか不明

観終わった後に、何が言いたいのか?判らなかった。
公式HPのイントロダクションなどを読み限りは、かなりの思い入れがあって作られたもののようだ。しかし、どこか空回りしてしまった感がある。客観的に脚本を検証する必要があったと思う。

私は、基本的に、脚本は監督以外の人が作るべきだと思う・・・。もしくは、ちゃんと脚本家が参加しておくべきだと思う。監督が全て書いてしまうと、少々疑問に思っても中々意見を言えないのではないだろうか。

サム・メンデス監督の「エンパイヤ・オブ・ライト」も同じような状態だった。

まとめ・評価

予告を観た時は、コテコテ濃厚な人間ドラマを期待したけど、観てみたら意外とあっさりめに仕上がっていて拍子抜けしてしまった。
テンポと芝居は悪くないのに、設定が甘いと全体的に締まらなくなってしまうのかな・・・・と感じてしまう映画だった。

では、またどこかで。


内容は全然違うが、この映画を見てシャーリーズ・セロン主演の「スタンドアップ」を思い出した。映画の序盤で「こんな感じになればいいのにな」と思っていた。

良い映画なので、観てない人にはオススメです。

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