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映画
「キャロル」の感想。とても美しい女性の生き方が描かれている。

映画(2023年以前の公開)

映画「キャロル」観ました。

トッド・ヘインズ監督の映画はビジュアル重視な印象があって私は苦手意識を持っていましたが今回はその傾向がとても良い方向にはまっていたと思います。

美術や衣装などすごく綺麗な世界を作っていました。

作品情報

タイトル:キャロル
原作:パトリシア・ハイスミス「The Pice of Salt」
監督:トッド・ヘインズ
出演:ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ
日本公開:2016年2月
上映時間:118分

簡単なあらすじ

1952年、ニューヨーク。高級百貨店でアルバイトをするテレーズは、クリスマスで賑わう売り場でキャロルという美しい女性を見つけた。キャロルに憧れを抱くテレーズであったが、彼女が夫ハージとの愛のない結婚生活に苦しんできたこと、そしてついに離婚を決意したことを知り、テレーズの憧れは思いもよらなかった感情へと変わってゆく…。エレガントな大人の女性に心奪われた若いヒロインの禁断の恋を描いた作品。(引用:Amazon)

ルーニー・マーラが魅力的

キャロルを演じるケイト・ブランシェットもすごい芝居をしているのですが、私はルーニー・マーラの方がもっと凄いと感じた。
キャロルと出会いどんどん変わっていく彼女の心情が、ものすごく伝わってくる。とんでもない表現力だと思います。

見応えのあるシーンは多数あるが、特に最初の出会いのシーンでキャロルを見つけるシーンと最後のシーンは素晴らしい芝居だと思います。
あまり会話がなく表情だけで、どんな事を思っているのか明確に伝わってくるのです。

一方のケイト・ブランシェット演じるキャロルですが、こちらも名演技です。どちらかというと「静」の芝居なのですが、その全身から醸し出される「カリスマ性」は圧倒的です。

ちなみに、ベッドシーンではキャロルがテレーズの体を見て「美しい」というのですが、本当に美しいです。

同性愛に対しての回答

この時代の同性愛者に対する扱いは、凄まじく酷いです。病気扱いなのです。
同性愛者は病院に通って治療させられるのです。これは「イミテーションゲーム」でも描かれていました。

そんな時代に自分に正直に生きたキャロルという女性は本当に強い女性だったのだと思います。そして、それは現代の同性愛者に対して強いメッセージになったのではないでしょうか。

 衣裳や美術がすばらしい

映画に登場する衣裳や美術は本当に美しいです。2人の女性が愛し合う世界観を盛り上げていると思います。

個人的に気になったのはキャロルがつけている香水です。映画の中でも良い香りだという事で描かれているのですが、香水に全く興味のない私でさえ「どんな匂いがするんだろう?」と惹かれてしまいました。

「マドモアゼル」とセリフで言ってるのでおそらくこれだと思います。

まとめ・評価

ビジュアルを重視した監督の演出と2人のすばらしい女優の芝居が、見事にマッチしている映画です。
おそらく女性はこのタイプの映画は好きな人が多いのではないでしょうか。

では、またどこかで。

<映画の評価>
☆5個/8個満点

作品ポスター:(C)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED

<AmazonPrime Video>

<DVD>

ルーニー・マーラが出演する別の映画「ドラゴン・タトゥーの女」こちらもオススメ。
全然違う役柄にも驚きます。

途中紹介した「イミテーションゲーム」はこちら

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