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映画
「俳優 亀岡拓次」の感想。安田顕は悪くないけど、楽しくは無い。

映画(2023年以前の公開)

映画「俳優 亀岡拓次」を観ました。
脇役俳優の日常を描いているのですが、物語に展開らしい展開がないのでこの映画をどう楽しんでいいのか?よくわからなかったですね。

映画情報

タイトル:俳優 亀岡拓次
監督:横浜聡子
出演者:安田顕、麻生久美子、宇野祥平
公開:2016年1月30日
上映時間:123分

<簡単なあらすじ>

映画やテレビでよく見かけるが、作品名や本人の名前もすぐにはパッと浮かばない・・・・そんな脇役俳優として活躍する亀岡拓次。泥棒やチンピラ、ホームレスと演じた役は数知れず、大作から自主映画まで、声がかかればどんな役でも応じる亀岡は、監督たちに重宝される俳優だった。お酒が趣味で、撮影現場と酒場を行き来する毎日を送っていた亀岡は、ある時、居酒屋の女将に恋をしてしまい・・・・。(引用:映画.com)

予告編などの情報からだと、脇役俳優の男の日常と恋が描かれているのだと思っていたのですが、実際は日常を淡々と描いている部分がほとんどでした。

恋する事によって彼の日常が変わっていくような事はないので、進展しないタイプの映画ですね。
私の好みの映画ではなかったです。


映画『俳優 亀岡拓次』予告

亀岡の日常は一般に人にとっての非日常

脇役俳優の日常は一般的なサラリーマンと違って、日々いろんな撮影現場を渡り歩いているので、その日常を描くだけで興味深く面白いくなる。

撮影の雰囲気が伝わってくるし、亀岡が演じる役はすごくバラエティ豊富で、しかもおかしな役柄が多いので笑えます。この辺は飽きさせない工夫がされていると思います。

ドラマが無く退屈

脇役俳優の日常を淡々と描きながらも、いろんな展開があれば面白くなったと思うのですが、何故かあまり進展しないのです。

居酒屋の女将に恋をした事もあまり物語に影響があるわけではなもないです。最後の方に思い出したように恋に決着をつけるところはいけてなかったと思います。

脇役俳優の日常は続いていくという感じの終わり方なのですが、エンタメ性は低かったように思えます。

舞台裏に興味があるなら楽しめる

この映画の大部分は撮影現場となっています。撮影現場を題材にした映画はたくさんありますが、この映画はそこで大事件が起こったりするよう話ではありません。 

そういう展開がいかにも起こりそうなポスタービジュアルだったのですが・・残念でした。

その代わり、俳優としての生き様みたいなものは感じられます。映画には主演だけでなく脇を固めてくれる俳優は必要であり、さらに彼らにもそれぞれの人生があります。そんな事を感じさせてくれる映画ですね。

ただし、そういう裏側には興味がないという人にはあまり楽しめる要素はないかもしれないです。

まとめ・評価

裏側を題材とする映画でエンタメ性があるのは三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」でしょうか。

最近だとコーエン兄弟監督の「ヘイル、シーザー!」や
アレバンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の「バードマン あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡」(*こちらは舞台ですが)なんてのもあります。

今回の「俳優 亀岡拓次」は1つ1つのシーンは悪くはないのですが、ちょっと退屈でしたね。淡々と描く展開が苦手な人にはオススメできないです。

<映画の評価>
☆2個/8個満点

では、またどこかで。

作品ポスター:(C)2016「俳優 亀岡拓次」製作委員会

配信情報(2023年1月)

見放題:U-NEXT、Hulu、FOD
レンタル:AmazonPrime

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