松井大悟監督の映画は何故か気になってしまう・・・。この映画もどこに魅力を感じて、劇場まで観に行ったのか?自分でもよく分からない。
そして、観終わってからも、やっぱり良く分からないままだった。
普通の恋愛映画では無いけども、これなら普通の恋愛映画してた方が面白かったんじゃないの?と思ってしまった。
<映画の評価>
☆4個/8個満点
(評価の目安:☆6個以上は自信を持ってオススメ!)
映画「不死身ラヴァーズ」作品情報
タイトル:不死身ラヴァーズ
出演者:三上愛、佐藤寛太、青木柚、前田敦子
監督:松井大悟
脚本:大野敏哉、松井大悟
公開時期:2024年5月10日
上映時間:103分
映画「不死身ラヴァーズ」あらすじ
長谷部りのは幼い頃に出会った甲野じゅんを運命の相手だと信じ、彼のことを忘れらずにいた。中学生になったりのはじゅんと再会を果たし、後輩で陸上選手の彼に思いを伝え続けるが、ついに両思いになった瞬間、彼はこつ然と消えてしまう。しかも彼がこの世に存在しなかったかのように、誰もじゅんのことを覚えていないという。その後もじゅんは、高校の軽音楽部の先輩や車椅子に乗った男性、バイト先の店主など別人となって何度もりのの前に現れ、両思いになると消えるという不思議な現象を繰り返していく。それでも諦めないりのの真っ直ぐな思いは、やがて奇跡を起こす。
引用(映画.com):https://eiga.com/movie/100990/
あらすじだけ読むと意味が分からないですよね。「ファンタジーなのかな?」って印象です。
私は「どうやって着地させるのか、観せてもらおうか」って気持ちで映画館に行きました。
映画「不死身ラヴァーズ」原作
原作:「不死身ラヴァーズ」
作者:高木ユーナ
「別冊少年マガジン」で連載されていた漫画で、単行本3巻で完結しています。
1巻の発売が2013年なので、10年ほど前のマンガです。松井監督が、長年温めていた原作というのが宣伝でアピールされてました。映画公開を記念して、無料で読めるようになってました。
後で詳しく書きますが、映画化にあたって大きく変えた設定があります。この変更はやらない方がよかったと思ってます。原作の方が断然良いですね。
映画「不死身ラヴァーズ」キャスト
三上愛(長谷部りの 役):甲野じゅんに恋をして、ひたすら愛をまっすぐに伝える。
ひたむきな演技を力いっぱいやっていたのは好感が持てました。
2000年10月26日生まれ、東京都出身。
引用:https://undead-lovers.com/
2019年にデビュー以降、映画、ドラマ、舞台、CMと幅広く活躍。21年、ドラマ「きれいのくに」(NHK)に出演し、注目を集め、同年に映画『衝動』(土井笑生監督)でダブル主演を務めた。近年の主な出演作に、映画『異動辞令は音楽隊!』(22/内田英二監督)、『レジェンド&バタフライ』(23/大友啓史監督)、MBS主演ドラマ「往生際の意味を知れ!」(23)、『658km、陽子の旅』(23/熊切和嘉監督)、「幽☆遊☆白書」(23/ Netflix)、「春になったら」(24/KTV・CX)、大河ドラマ「光る君へ」(24/NHK)、『すべての夜を思いだす』(24/清原惟監督)などがある。
佐藤寛太(甲野じゅん 役):りのから、ずっと愛を伝えられる男。何故か愛が通じると消えてしまう
この役に関しては、観ていた何か引っかかる部分がなくて退屈でしたね。
1996年6月16日生まれ、福岡県出身。
引用:https://undead-lovers.com/
2014年に「劇団EXILEオーディション」に合格し、15年に「劇団EXILE」に正式加入。同劇団の公演「Tomorrow Never Dies 〜やってこない明日はない〜」(15/作・演出:上條恒)で初舞台を踏む。主な出演作に、初主演を務めた『イタズラなKiss』シリーズ(溝口稔監督)、『いのちスケッチ』(19/瀬木直貴監督)、『花束みたいな恋をした』(21/土井裕泰監督)、『軍艦少年』(21/Yuki Saito監督)、ドラマ「あせとせっけん」(22/MBS)、舞台「怖い絵」(22/作・演出:鈴木おさむ)、「サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-」(23/演出:白井晃)、『正欲』(23/岸善幸監督)、舞台「鴨川ホルモー、ワンスモア」(24/演出:上田誠)など。
映画「不死身ラヴァーズ」監督
監督:松井大悟
1985年11月2日生まれ、福岡県出身。
引用:https://undead-lovers.com/
劇団ゴジゲン主宰。12年、『アフロ田中』で長編映画初監督。枠に捉われない作風は国内外から評価が高く、活動は多岐に渡る。「バイプレイヤーズ」(TX)シリーズを手掛けるほか、J-WAVE「RICOH JUMP OVER」ではナビゲーターとして活躍、20年には自身初の小説「またね家族」を上梓。映画『ちょっと思い出しただけ』(22)は、男女のほろ苦い恋愛模様が多くの観客の共感と反響を呼び、大ヒットを記録。ファンタジア国際映画祭2022で部門最高賞となる批評家協会賞、第34回東京国際映画際にて観客賞とスペシャルメンションを受賞した。
私のオススメ映画は「ちょっと思い出しただけ」
映画「不死身ラヴァーズ」の感想
ここから、映画「不死身ラヴァーズ」の感想を書いていきます。後半では、ネタバレになる事を書いているので、知りたく無い人は、ご注意ください。
「好き」のパワーだけで押し切るには無理がある
劇中では、主人公りのが「人を好きになる事」の素晴らしさを全力で撒き散らしている。
ひたむきだなー。と見えるけど、これだけでは成立しない。何故なら飽きる。そして退屈になってしまう。
そして、単純に「好きになる素晴らしさ」を伝えたいのであれば、こんな拗れた構成にせず、もっとストレートな話で良かったはず。
何故、原作から設定を変えたのか?
この映画は、原作がありますが、大きく変更している点があります。
それは、男女が逆だという事です。原作だと、ひたすら恋した相手を追いかけるのは男の子の方なんです。そして、消えてしまうのが女の子なんです。
何故、映画化にあたり逆にしたのだろうか?とすごく疑問でした。
バカみたいに相手を追いかけるのは男の方が描写として、フィットするし、消えてしまうのが女の子の方がミステリアスです。個人的な感覚ですが、設定を逆にした事による変な歪みが出来てしまったと思います。
三上愛の演技だけで保っていた
この映画が、最後まで観る事ができたのは、三上愛の演技が良かったからです。
バカみたいに突き進む女の子が、可愛かったし、目が離せなかったです。
こんな女の子は、なかなか居ないです。松井監督は、この姿を描く為に、原作から男女逆にしたのかなと考えてしまった。
結局、どうなったのか分からない(ネタバレ)
ここのブロックだけ、かなり大きなネタバレを書いているので、ご注意ください。
映画の最大の謎である「何故、両思いなった人は消えてしまうのか?」
これは、単純に「長谷部りの思い違い」である。「甲野じゅん」ではなくて、別の人に告白をして上手くいかなかったから記憶を塗り替えているという事だとわかる。
正直言って、そんな事あるか??となってしまうし、伏線も無さすぎる。
そして、その後に新しい展開があるのかと思ったら、特にない。この辺が、付いていけないところだし「やっぱり松井大悟作品は苦手だな〜」となってしまった。
最後に
私は、全然ハマらなかったのですが、高く評価しているレビューもよく見かけます。
なので、松井監督作品が好きな人にはハマるのかな?と思います。
そして、まだ一度も松井監督の映画を観た事が無いという人は、一度は観た方が良いです。独特の世界観を持っているので、ハマるかもしれません。
では、またどこかで。
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