近年、良質なアニメ映画が沢山ありますが、この作品はずば抜いているんじゃないかと思います。
アニメは普段見ないので「ルックバック」に関しても、公開直前まで全く知らなかったです。でも予告を見て「絶対みたい!」となり、気がつけば公開初日に観てました。
想像以上に良い映画で、終わってからもずっと映画の中に浸っていたいと思える作品でした。
<映画の評価>
☆7個/8個満点
(目安:☆6個以上はおすすめ!)
映画「ルックバック」作品情報
タイトル:「ルックバック」
監督:押山清高
出演:河合優実、吉田美月喜
原作:「ルックバック」藤本タツキ
公開:2024年6月28日
上映時間:58分
映画「ルックバック」あらすじ
学生新聞で4コマ漫画を連載し、クラスメイトからも称賛されている小学4年生の藤野。そんなある日、先生から、同学年の不登校の生徒・京本の描いた4コマ漫画を新聞に載せたいと告げられる。自分の才能に自信を抱く藤野と、引きこもりで学校にも来られない京本。正反対な2人の少女は、漫画へのひたむきな思いでつながっていく。しかし、ある時、すべてを打ち砕く出来事が起こる。
引用(映画.com):https://eiga.com/movie/101249/
映画「ルックバック」原作
原作:ルックバック
作者:藤本タツキ
「チェンソーマン」「ファイヤパンチ」などを描いている藤本タツキの原作です。
原作も映画と同じく短いです。大体、コミックの半分くらいの長さだと思います。
私は映画を観終わってすぐに、電子版を買いました。読み返すとアニメの世界に浸れます!
映画「ルックバック」監督
監督・脚本・キャラクターデザイン:押山清高
「エヴァンゲリオン新劇場版:破」「君たちはどう生きるか」など話題のアニメに携わってきたアニメーション監督。
この監督の素晴らしいところは、原作からストーリーを広げなかった事です。一般的な映画の尺に足りなくても、膨らます事をしない判断は中々出来る事ではないと思う。
映画「ルックバック」キャスト(声)
河合優美(藤野役)/2000年生まれ・東京
2024年、超注目されている女優さんです。とにかく存在感が半端ない!
藤野役がめちゃくちゃ合っていた。
<他の出演作>
「あんのこと」
「ナミビアの砂漠」
「少女は卒業しない」
吉田美月喜(京本役)/2003年生まれ・東京
こちらも、すごく芝居の上手い女優さんです。京本の役を見事に演じておりました。
<他の出演作>
「あつい胸さわぎ」
映画「ルックバック」感想
ここから、映画「ルックバック」の感想を書いていきます。ネタバレにならないように書いています。
主役2人の声が素晴らしい
主役2人の声が、とにかく素晴らしいです。
感情がとても伝わってきます。そして、キャラクターも強く伝わってくるので、セリフは少なくても十分に感じ取る事が出来るのです。
さらに、観ていると2人を応援せずにはいられないのです。彼女達はただ、その世界の中で一生懸命に生きているだけかもしれないけど、それだけで素晴らしいと思えてしまう。
主役は2人は本業が声優ではなく、女優がやっていると知って驚きました。
余白が良い味出している
「余白」と言っても実際に、映画の中で空白があるわけではない。
観ていると、ポカンと何もないと思う瞬間があるんです(あくまでも体感ですが)、現代のドラマや映画の作り方としては、なるべく集中を切らさないように、空白を埋めているんです。ほんとに音と映像の洪水です。
しかし、このアニメは、こちらが考える余白を作っているように思えました。
そして、その効果がしっかりと出てます。いろんな事を考えてしまうし、自分の過去の経験なんかを思い出したりします。
感情や思い出を引き出す為の「余白」には恐れ入りました。
原作の魅力を大切にしている
まず、原作は短編といえるくらいの短さです。普通なら、何かを足したくなります。
しかし、それは原作の魅力を薄めてしまうという考えがあったように思えます。
このアニメ、はっきり言って漫画を構図もほとんど一緒なんですよね。でも、それが原作の魅力を一番に伝える表現だと考えたのでしょう!素晴らしいです!
最後に
普段、アニメを見ないという人にも是非見て欲しい作品です!
さくっと見終わるので、時間が無くても見れます!
映画「ルックバック」興行収入
最初は公開している映画館が少なかったのですが、すぐに話題になる公開映画館も増えていきました。
そして、3週目には興行収入が10億を突破しています。
最終的には、もっと上がってくるんじゃないかと思います。
では、またどこかで。
アマゾンプライムに見放題でやってきました!是非!!
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