黒人を描いている映画(主に事実が元になっている)を紹介します。
描写としては黒人に対する人種差別が描かれていてエンタメ要素は少ないですが、心に熱いものを感じますよ!
ザ・バンカー
「ザ・バンカー」(2020年/120分) 監督:ジョージ・ノルフィ
1960年代、アンソニー・マッキーとサミュエル・L・ジャクソン演じる2人の起業家が、不動産売買での人種差別に立ち向かおうと巧妙なビジネスプランを考え出す。黒人もアメリカン・ドリームをつかむ権利を手にできるようにと奮闘する二人の、実話に基づいた物語。
引用:https://tv.apple.com/jp/movie/%E3%82%B5%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%BC/umc.cmc.2f8qhsa039voq5x0iwn1eixj1
1960年代。黒人差別の激しい時代に、ビジネスを起こす話。実話ベースだし、ジャケットも渋いのでお堅い映画だと構えていたら、すごくテンポも良く分かりやすかった。おすすめです!
黒人差別の法律をすり抜ける描写が軽快で楽しくなる。そして、自分だけ金持ちになっても足りないという考えが素晴らしい。さらにサミュエル・L・ジャクソンがすごく良い味だしている。白人との絆もじーんときます。
この映画は、AppleTV+オリジナルのものなので観るには、AppleTVに加入するしかない。無料トライアルをやっているので、興味をある人はぜひ!
AppleTV+:「ザ・バンカー」
42世界を変えた男
「42 世界を変えた男」(2013年/128分) 監督:ブライアン・ヘルゲランド
1947年、ブルックリン・ドジャースのGMだったリッキーは周囲の反対を押し切り、ロンビンソンとメジャー契約を結ぶ。2人はファンやマスコミ、チームメイトからも誹謗中傷を浴びせられるが、自制心を貫き通し、プレーに徹するロンビンソンの姿勢に、次第に周囲の人々の心もひとつになっていく。
引用:https://eiga.com/movie/58340/
黒人初メジャーリーガーのジャッキー・ロビンソンの物語。 人種差別に耐えながらひたむきにプレーし、徐々に周囲が変わっていく内容に感動した。 傑作という程ではないが良い映画でした。事実を順番通りに描いているので、もう少し工夫があってもよかったと思う。
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グリーンブック
「グリーンブック」(2019年) 監督:ピーター・ファレリー
1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。
引用(映画.com):https://eiga.com/movie/89815/
とても良かった!観たら心がきれいになった気がする。 大雑把な白人と堅物の黒人の組み合わせが面白く、徐々に2人に絆が生まれる展開に感動する。 さすがアカデミー受賞作。エンタメ要素が多くて楽しめる映画です!
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それでも夜は明ける
「それでも夜は明ける」(2014年/134分) 監督:スティーブ・マックイーン
1841年、奴隷制度が廃止される前のニューヨーク州サラトガ。自由証明書で認められた自由黒人で、白人の友人も多くいた黒人バイオリニストのソロモンは、愛する家族とともに幸せな生活を送っていたが、ある白人の裏切りによって拉致され、奴隷としてニューオーリンズの地へ売られてしまう。狂信的な選民主義者のエップスら白人たちの容赦ない差別と暴力に苦しめられながらも、ソロモンは決して尊厳を失うことはなかった。やがて12年の歳月が流れたある日、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バスと出会う。
引用:https://eiga.com/movie/79401/
黒人が奴隷として扱われている描写は観ているのが本当に辛くなりました。何故ここまで酷い扱いを出来るのかと胸糞悪くなってしまう。しかし、これが当たり前だという感覚が浸透しているのだから人間というのは恐ろしい・・・。
黒人奴隷が虐待されている横で白人の子供達が平然と遊んでいるのシーンは狂っている世界だとおもった。大部分が虐待シーンなので、事実を知るには勉強になるが重すぎる映画だった。
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黒い司法 0%からの奇跡
「黒い司法 0%からの奇跡」(2020年/137分) 監督:デスティン・ダニエル・クレットン
黒人への差別が根強い1980年代の米アラバマ州。犯してもいない罪で死刑宣告された黒人の被告人ウォルターを助けるため、新人弁護士のブライアンが立ち上がるが、仕組まれた証言や白人の陪審員たち、証人や弁護士たちへの脅迫など、数々の困難に直面する。
引用:https://eiga.com/movie/90684/
冤罪で死刑判決を下された囚人を解放するからまでの話。捏造された証言のみで死刑まで決まり、それを覆す事の難しさに凄く驚いた。その根底にあるのは黒人差別の意識で、当たり前の事が通用しないという事が描かれているのが恐ろしかった。 話は分かりやすく丁寧な演出なので重い話だが観やすかった。捻りはないがストレートで良い映画です。
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眠りの地
「眠りの地」(2023年/127分) 監督:マギー・ベッツ
葬儀社を営むジェレマイア・オキーフは、代々続く家業を巨大企業ローウェン・グループの攻撃から守るために訴訟を起こすことを決意し、カリスマ弁護士ウィリー・E・ゲイリーを雇う。正反対の性格の2人だったが、企業の腐敗や人種的不公正をともに暴いていくうちに絆が芽生え始める。
引用(映画.com):https://eiga.com/movie/100284/
その他
その他にも黒人を題材にあつかった作品を紹介します。
「マーシャル 法廷を変えた男」
アフリカ系アメリカ人として史上初めてアメリカ合衆国最高裁判所の判事に任命された弁護士サーグッド・マーシャルを題材にした伝記映画。
主演:チャドウィック・ボーズマン
「マルコムX」
黒人解放運動の指導者マルコムXの生涯を描いている。監督はスパイク・リー、主演:デンゼル・ワシントン。
「デトロイト」
デトロイト暴動(1967年)で白人警官による黒人たちへの酷い尋問を描いた社会派ドラマ。監督は、キャスリン・ビグロー。詳しくは私の記事で。
「ブラック・クランズマン」
黒人刑事が白人至上主義団体「KKK(クー・クラックス・クラン)」に潜入捜査した実話を映画化した。監督はスパイク・リー。詳しくは私の記事で。
まとめ
基本的には実話ベースの話ばかり。「こんな良い実話があるんだから世の中捨てたものじゃない」と思う一方、映画の題材になるくらいの珍しいケースとも考えられる。理不尽に耐える姿、世界を変えようとする姿に心揺さぶられます。
私のおすすめは「グリーンブック」「ザ・バンカー」です。
では、またどこかで。
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